歴史作家・司馬遼太郎さんが、幕末の武装集団「新選組」の副長・土方歳三を主人公にして書いた小説「燃えよ剣」が、岡田准一さん主演で2020年に映画化されます。

かつては、1966年、名優・栗塚旭さんが演じてヒットになった映画でもありました。

今回、岡田准一さん主演の「燃えよ剣」公開に先駆け、1966年栗塚旭さん主演の「燃えよ剣」を実際に見て、栗塚旭さんの演技の素晴らしさや、2020年版の主役である岡田准一さんはどのような土方歳三を演じていくんだろう?といったことをお伝えしていきたいと思います。

特にセリフに関しては、しびれる言葉が結構ありましたので、併せてご紹介していきます。

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1966年 映画「燃えよ剣」基本情報

公開日・・1966年11月12日

配給・・松竹

監督・・市村泰一

原作・・司馬遼太郎「燃えよ剣」

 

主なキャスト

土方歳三(ひじかたとしぞう)

映画の主人公。新選組の副長を勤める。剣はめっぽう強く、女にモテる

愛刀・・和泉守兼定または堀川国広

演じるのは・・栗塚旭さん(くりづかあさひ・劇団くるみ座出身。64年7月東映テレビ「忍びの者」で明智光秀を演じる。65年新選組血風録で土方歳三を演じたことが生涯の当たり役となる)

★人間の複雑さに揺られながら、愛と剣でいきていく土方歳三は、どこまでも前向きに生きていました。これは今も変わらず受け継いで行くべき姿勢です。栗塚さんはそんな土方歳三の代名詞と言われた名優です。

近藤勇(こんどういさみ)

土方歳三の義兄弟。天然理心流を継ぎ、新選組の局長を勤める。池田屋事件で少人数で京都焼き討ちテロを止めた功績あり。」

愛刀・・長曽祢虎徹

演じるのは・・和崎俊哉さん(わざきしゅんや・「狼よ落日を斬れ」でも近藤勇を演じている)

 

和崎俊哉さんが演じる近藤勇は、実物に一番近いんじゃないか?と密かに思っています。

口の動かし方とか、人情や全体を考えた上での発言は、かなり的確のように思えます。

 

沖田総司(おきたそうじ)

天然理心流の使い手で新選組一番隊隊長。多弁で人懐っこいが、剣の技術はピカイチ。土方歳三を尊敬している

愛刀・・加州清光または菊一文字

演じるのは・・石倉英彦さん(いしくらひでひこ・暴れん坊将軍や桃太郎侍など時代劇で活躍)

★多弁で明るく少年のような心を持っているかのように演じられていました。

きっと新選組のムードメーカーだったのでしょうね。

七里研之助(しちりけんのすけ)

「甲源一刀流の塾頭で居合の達人でもある。土方歳三のライバルとして再三登場する。原作オリジナルキャラクター。目の下の痣が印象的」

演じるのは・・内田良平さん(うちだりょうへい・66年放映のテレビドラマ版「燃えよ剣」では土方歳三を演じている)

★涼し気な男前の顔立ちとさっそうと立ち振る舞う殺陣が印象的です。

やっぱり良いライバルがいると主役(土方歳三)が引き立ちます。

佐絵(さえ)

土方歳三が愛した女。府中の由緒ある家柄の娘。京都の名家に嫁ぐ。一度は歳三を裏切るが・・・オリジナルキャラクター。

演じるのは・・小林哲子さん(こばやしてつこ・大河ドラマ「三姉妹」海底軍艦などに出演する。)

★女の顔と、志士の顔が両方見え隠れして、なんとも複雑な気持ちに視聴者をさせてくれます。

最後は歳三のために死んだのかな?

1966年映画「燃えよ剣」見どころと感想(ネタバレ注意)

DVDで借りて見てみました。

50年以上も前の映画で、当然白黒でした。

栗塚旭さんのクールでニヒルな演技が目立っていました。かなりカッコいいわけです。

 

個人的には、近藤勇を演じた和崎さんもとってもいい演技だと思いました。本物の近藤勇はこんな人だったのでは?と思わせる演技でした。

 

1966年映画「燃えよ剣」の見どころと感想

原作小説「燃えよ剣」のうち、主に上巻の物語を描いた作品となっています。

多摩の百姓の息子土方歳三が、新選組の副長に出世していく中で、苦い恋の経験とライバルを通じて剣の道を歩んでいくストーリーです。

見どころは2つ。

神官の娘「佐絵」との苦い恋の物語と、甲源一刀流の師範代でライバルの「七里研之助」との因縁の対決です。

(ふたりとも原作のオリジナルキャラクターで、史実には存在しません)

それぞれ見ていきましょう。

苦い恋の相手「佐絵」

苦い恋の相手は小林哲子さん演じる「佐絵」です。

高貴な女性でないとときめかない性癖の歳三は、六社明神の神官の娘「佐絵」と結ばれました。

はじめは、心も身体も通じ合っていた二人でしたが、佐絵が京都の九条家に嫁いでから変わりました。

あろう事か、佐絵が土方歳三を罠に陥れるのです。

愛していた女に裏切られた歳三

その佐絵を拷問にかけ、敵の所在情報を吐かせようとする歳三。

歳三の心中どんなか?

裏切られて怒りで拷問してやる!というような心情と、拷問を受ける佐絵を見ていられない複雑な気持ちが入りっ混じっていたように見えました。

私は、そんな男の苦悩をまざまざと魅せつけられましたし、そんな演技をする栗塚旭さんを好きになりました。

それともう一つ、ライバル七里研之助との戦いです。

七里研之助との戦い

七里研之助は、自身の仲間「六社」を殺したのが土方歳三だと断定し、その報復のため、執拗に歳三を追いかけてきます。

結果、4度二人は剣を交わすこととなります

近藤の道場で、分倍河原で、京都で、池田屋で。

互角の戦いを魅せてくれます。

殺陣も素晴らしいですが、何度も鉢合わせるストーリー構成が上手いなあって思わせられます

「次はどこで鉢合わすのだろう?」

「そろそろでてくるかな?」

って考えながら見るのもまた面白いです。

最後の決闘が少しあっけなかったのが若干惜しいですが、それでも楽しませてくれました。

栗塚旭の演技と名言

なんだかんだ言っても、主役の栗塚旭のクールのようで熱い演技が魅了されます。

抑揚のなさそうで、語尾を言い切る感じのセリフのトーンも味があるように聞こえてくるから不思議です。

そして名言が沢山!

私が気に入った名言はこれです。

俺はあんた(近藤勇)を大名にしてみせるぞ!」→栗塚さん御本人も印象に残ったセリフに挙げていました。

敵に勝ち、己に勝ち、己を縛る一切のものに勝つことだ」→勝つことを目標として人生を生きてきたように思えます。

(近藤勇が隊の規則を破ったら)斬る。その時は土方歳三の生涯も終わる」→あくまでも公正を貫いた姿勢はすごい。

罠なら罠で、かかってみるさ。お前(沖田総司)のような物騒な者が一緒じゃ、出るおばけも出なくなるよ」→(沖田総司が一緒にお供しようとするのを断ったセリフ)断り方がユニーク。

何も知らねえ、民百姓を巻き添えにしちゃいけねえってことだ」→あくまで正論派

乾坤一擲の大博打だ(池田屋事件直前)」→男の勝負どころは外せません。

変わらぬものは、俺達は同志であること」→信じるべきものは誰か知っている。

すべて心に残っています。

ストーリー展開

ストーリーのところで私が気に留めたのは、伏線がいたるところに現れるということです。

暗闇祭で佐絵がかぶっていたお面が後の方で部屋に飾られていたり、土方歳三の剣の構えが竹刀のときと同じ、上段からの構えになっていたり・・・。

「あっ」って思い出させてくれるので、飽きが来にくいですねえ。

秀逸な映画に仕上がっていた1966年の「燃えよ剣」でしたが、2020年の「燃えよ剣」はどんな感じになるでしょうか?

ちょっと予測してみました。

まずは基本情報を見てみましょう。

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2020年映画「燃えよ剣」基本情報


原作・・「燃えよ剣」1966年版と同じく司馬遼太郎著の「燃えよ剣」です。

監督・・「原田眞人」2017年に日本アカデミー賞10部門受賞された映画「関ケ原」を撮った監督です。

関連記事:映画「関ケ原」ネタバレまとめ!戦国武将たちのエピソード5選!

※関ケ原もすごい大作でした。本戦が特に迫力ありまくりでした。

公開・・2020年公開予定。

配給・・東宝

キャスト

土方歳三

新選組の副長を勤めたことは有名。鬼の副長と恐れられた。女にモテ、剣の道に生きた幕末の英雄。

 

○演じるのは・・岡田准一(おかだじゅんいち)さんです


岡田さんは、映画関ケ原の石田三成役で主演でアカデミー賞優秀主演賞受賞。大河ドラマ「軍師官兵衛」でも主人公黒田官兵衛を演じた時代劇も得意とする実力俳優です。

 

特筆すべきは、映画「関ケ原」のときの、監督と主演コンビが再度結成されたという点です。

これは楽しみですねえ。

岡田准一さんが演じた、映画関ケ原の主人公、石田三成は、頑固なところもありますけども、女(有村架純さん演じた女忍者)に対して妙に優しいところがありました。

翻って土方歳三は、どうなるでしょうか?

きっと冷酷な面が強いながらも、内面は優しさを持ち合わせるようなキャラクターになるのでは?と予想します。

栗塚旭さんとの比較

栗塚旭さん 岡田准一さん
名台詞 俺が大名にしてやる!
性格 芯が一本通っている
女に対して 内面熱いが外面クール
殺陣 喧嘩殺法・泥臭い

※実際に公開しましたら、更新したいと思います。

そんな土方歳三のヒロインとして登場するのが、原作では上巻の終わりの方で登場してくる「お雪」です。

彼女が原作では土方歳三といい関係を築いていくのですが、映画の重要な見どころになりそうです。

お雪

お雪は京都で一人暮らしをしている江戸出身の25.6歳の美しい女として登場。土方歳三が恋に落ちるお相手。原作オリジナルキャラクター。

 

○演じるのは・・柴咲コウさんです。


柴咲コウさんといえば、大河ドラマ好きの私としては、おんな城主直虎が思い出されます。

どちらかといえばマイナーな武将をよくぞ演じきっていたなあと尊敬しかありません。

土方歳三とお雪とのラブストーリーが結構メインで描かれるのではないか?と予想されます。

近藤勇(こんどういさみ)

近藤勇は、新選組局長を勤めた男。池田屋事件で一躍名をあげた剣豪。天然理心流の四代目。

 

○演じるのは・・・鈴木亮平さんです。


鈴木さんといえば2018年の大河ドラマ「西郷どん」の主人公、西郷隆盛を演じたことで知られますね。

西郷隆盛といえば、明治新政府軍の幹部で、近藤勇率いる新選組とは全く敵の立場でした。

御本人もそんな真逆の立場を演じるのはいかがなものか?と悩まれていましたが、役者としての成長を強くのぞみ、出演を決断されました。

イメージ的には鈴木さんは近藤勇にピッタリ来るのでは?と勝手に想像、期待しちゃっています。

頑張って欲しいです。

沖田総司(おきたそうじ)

新選組一番隊組長。猛者の剣と言われ、天然理心流の使い手。肺病により26歳の若さでこの世を去る。

○ 演じるのは・・・山田涼介さんです。

ジャニーズ事務所から主演の岡田准一さんと、後輩でHeySayJUMPに所属する山田涼介さんが出演します。

どんな剣さばきをされるのか?興味シンシンです。

芹沢鴨(せりざわかも)

元は水戸藩(茨城)浪士。壬生浪士組(新選組の前身)筆頭局長を勤める。酒・女癖が悪く、隊の規則を著しく乱したことから、土方らに暗殺される。

○演じるのは・・・伊藤英明さんです。


実力派俳優の伊藤英明さんが、酒乱で女好きな芹沢鴨をどう調理するか?楽しみですね。

でも、芹沢鴨が出るってことは、暗殺事件のところを描くのでしょう。

土方が新見ではなく、芹沢鴨を斬ることになるかも?勝手に予想です。

 

2020年映画「燃えよ剣」の見どころ6つ!

1966年の「燃えよ剣」を見てみて、2020年版でチェックしておきたい所、気になるところを6つ挙げてみました。

実際に公開されたら、この部分をチェックしたいと思っています。

  1. 岡田准一さん演じる土方歳三は、栗塚旭さんに比べてどんなキャラクターになるのか?(クールか?熱いのか?優しいのか?)
  2. ヒロインお雪の演技の見どころは?(佐絵と違って最後まで裏切りなしでしょうか?柴咲コウさんが江戸育ちの女の特長を存分に演技してくれることを期待します!)
  3. お雪と歳三が2日間過ごした甘い日々は描かれるか?(ここは、きっとラブストーリー的にはクライマックスになるかな?)
  4. 西郷どんを演じた鈴木さんの近藤勇の演技は?(どうしても西郷どんがちらつきそうですが、近藤勇もはまり役のような気がしています。)
  5. 殺陣のメインは池田屋か?五稜郭か?どこが描かれる?(1966年版は池田屋事件がクライマックスでしたが、2020年版はどこがメインで描かれるでしょうか?)
  6. どんな名言が飛び出すのか?

 

おおお。楽しみでなりません。

まとめ

今回、1966年に公開された「燃えよ剣」をDVDで見た感想を述べながら、2020年公開予定の「燃えよ剣」について見どころを予想してみました。

栗塚旭さんが主演を演じた1966年版は白黒で、時代を感じさせますが、逆にリアリティあります。

2020年岡田准一さん主演の燃えよ剣はどうなりますかね?

見るポイントとしては

1,岡田さん演じる土方のキャラクターは?

2,お雪はどんなキャラクターで来る?

3,ラブストーリーのメインは?

4,鈴木さん演じる近藤勇の演技は?

5、殺陣のクライマックスはどこで撮影されるか?

6,どんな名言が出るか?

です。

来る2020年、公開されたら確実にチェックします!

と、その前に1966年版を見られることをおすすめします。見る視点や幅が広がるんだと思います。