「兵糧丸」と言えば?

戦国時代、戦へ持っていく携帯できる食事のことを言います。

現代風に言えば、「カロリー○イト」みたいなものでしょう。

「サプリメント」と言っても良いかも知れません。

画像で見ると?下のようなものです⇓

きなこにまぶした団子のようなものです。

しかしながら、なかなか栄養が有り、保存も効くので、戦国時代の武士たちは、長丁場の戦争で重宝したものです。

 

家によって様々な種類があるようです。

武田家は鰻の白干しが入っていたり、上杉家は黒大豆が入っていたりとバリエーション豊か!

 

「兵糧丸の類を腰の小袋に貯えておくのも、各自の才覚なり」と上杉謙信の軍記には書かれているようです。

携帯食を持つことが、推奨されていたのですね!

 

今回、この戦国時代武士たちが携帯した「兵糧丸」なるものを、実際に作ってみました!

※参考にしましたのは、「武将メシ」という宝島社から出版されている本です。

それでは早速作って、そして食べてみましょう!

「兵糧丸」を作ってみた!

現代版「兵糧丸」の材料は?

「兵糧丸」材料

※兵糧丸5つ分

○小麦粉・・・20グラム

○きな粉・・・20グラム

○白玉粉・・・20グラム

○そば粉・・・20グラム

○すりごま・・・20グラム

○砂糖・・・15グラム

○料理酒・・・5グラム

○水・・・40グラム(10グラム×4回)

です。

それでは早速作ってみましょう!

「兵糧丸」レシピ!

1・材料をボールに入れる

「小麦粉」「白玉粉」「そば粉」「きな粉」「すりごま」「砂糖」「酒」

をボールにすべて入れる。

 

2.水を入れてしっかりとこねる

水を10グラムずつ4回に分けながら入れて、しっかりとこねる。

(小さな団子が出来たら、それに粉を絡めて大きな団子を作るようにしてこね続ける)

(粉っぽくなく、べとつかない程度)

 

3.直径5センチの団子状に丸める

生地をそれぞれ直径5センチほどの団子に丸める。

(だいたい5個の団子が出来ます)

4.30分ほど蒸し器で蒸す

蒸し器で布巾に包み、蒸すのですが、無ければ、クッキングペーパーの上においた

団子を簡易蒸し器で蓋をして蒸すのでもOKです!

沸騰したら、中弱火で30分、団子の中までしっかり蒸しましょう!

 

5.きな粉をまぶして完成です!

蒸し上がったら、きな粉をまぶして完成です。

※長期保存する場合は、一日天日干しして乾燥させましょう!

そうすれば、戦に持っていくことが出来ます笑

味は?

早速食してみました!

川中島の戦いなどを想像しながら・・・

関連記事:謙信公対信玄公 川中島の戦い 陣中食は何を食べていた?

 

「もぐもぐ」「もぐもぐ」

うん!ちょっぴり団子色が強いかなって思いましたが、食べていくうちにしっとり味わいが出てきます。

結構腹持ちがしそうで、食べごたえが有りました。

 

現代版は、砂糖も入っているので、甘く食べやすかったです!

兵糧丸の栄養効果!

食べるとどれだけの効果を発揮したのでしょうか?

 

科学的には、一粒から三粒ほどが一食分と言われています。

 

なかなか持ちますねええ!

 

それではその根拠を見てみましょう

炭水化物系(白玉粉・小麦粉)

こちらの粉は、炭水化物を多く含んでいます。

炭水化物は、体内でブドウ糖に分解されて、体や脳が働くエネルギー源になります。

重い鎧を背負い、槍や刀を使いこなす戦国の武士たちは、相当なエネルギーを消費します。

 

それを補うためには、炭水化物によるエネルギーが必要不可欠ですね!

 

ビタミン系(そば粉・すりごま)

エネルギーだけでは、体を最大限効率よく動かすことは出来ません。

ここでそば粉に含まれる、「ルチン」が役に立ってきます。

血管を丈夫にし、血圧を安定する作用があるのです!

血圧を安定させることは、過酷な条件の運動には必須となってきますよね。

 

また、「すりごま」に含まれるビタミンB1は、糖質を分解する酵素の働きを助け、

体内のエネルギー効率を高めてくれるので、疲労回復にも役に立つわけです。

皮膚や粘膜の健康維持する役割もあるようですから(脂質「脳の材料」やタンパク質「細胞の材料」も含まれます)、傷が絶えない戦場でのサポートをしてくれるでしょう。

必須アミノ酸(きな粉)

最後にきな粉に含まれる「トリプトファン」という必須アミノ酸は、幸せホルモンと

呼ばれる、「セロトニン」の材料となり、ストレスを軽減し、精神を安定してくれると言います。

 

戦場は、死と常に隣り合わせ。

緊張感、危機感は半端ありません。

そんなプレッシャーを少しでも軽減できれば越したことはありません。

 

きな粉はそんなサポートを期待できると言えるでしょう!

最後に

戦国時代の携帯食、「兵糧丸」について見てまいりました。

実際に作ってみましたが、腹持ちも良く、スタミナを欲する場面では、現在でも

使える食事だなと思いました!

 

食べながら、戦国時代の思いに浸るのもまたよろしいかと!

関連食材一覧

ネットでも揃えられるようにご紹介します。

なるべく有機で戦国時代とは言えなくても昔ながらで余計なものが入っていない食材を選んでみました。

評価もなかなかのものです。

 

ご参考にされてみてください。

★小麦粉

 

★白玉粉

★きな粉

★すりごま

★砂糖

★酒

 

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