大河ドラマ「西郷どん」今年の台風の目となるか?

人間として、完成されたわけではなく、矛盾も多く含み、一見理解しづらい面もありますが、そこが西郷隆盛の人間としての魅力でもあるかもしれません。

前半生の明治維新にまで突き進む破壊力と、明治維新後の自分の意志が何処かに行ってしまったような後半生。

どちらも同じ西郷隆盛。

しかし基本は愛と情熱の人。

そんな西郷隆盛の山のような人生に、学ぶべき点は多くあります。

今回は、そんな西郷隆盛をいろんな観点から描かれた名作家たちの「西郷本」をご紹介したいと思います!

人間としての西郷隆盛に迫った「西郷本」

一冊ずつご紹介します。

もし気なる本がございましたら、購入出来るようにもなっておりますのでご活用ください。

1植木枝盛「西郷隆盛賊名論」

著者 植木枝盛(うえきえもり)
題名 西郷隆盛賊名論「植木枝盛選集第5巻」
概要 土佐士族の著者植木さんは西南戦争が勃発すると、西郷隆盛に呼応して挙兵しようとしますが最終的に自重します。西郷隆盛が「賊名」を解かれると「元から賊ではない」と新聞紙上で擁護しました。本当の評価は???
 参照

2芥川龍之介「西郷隆盛」

著者 芥川龍之介
題名 西郷隆盛「芥川龍之介小説集2」
概要  西郷隆盛が城山で戦死したとする定説に挑んだ短編小説です。全ての歴史的事実が視点を変えれば疑問が残る、という独特な手法を用いながらストーリーを展開しています。文学界から歴史学への挑戦ともとることが出来ます。西郷どんは本当は???
参照

3徳富蘇峰「近世日本国民史」

著者 徳富蘇峰(とくとみそほう)
題名 近世日本国民史
概要 徳富は盟友の西郷隆盛と大久保利通をはじめ、肉親や知人が敵味方に分かれたことから、西南戦争を「日本史史上もっとも過酷な戦い」と評しました。大久保利通が翌年暗殺されることにより、相打ちになったと結論づけます。悲しい歴史です・・・。
参照1  

参照2

4田中惣五郎「西郷隆盛」

著者 田中惣五郎(たなかそうごろう)
題名 西郷隆盛
概要 西郷隆盛の人間性を「生一本な自然児的存在」と位置づけました。武力の行使によって新政権の基礎を築くには、自然児としての特徴はプラスに働いたといえます。しかし、次第に政治的反動が高まり「天下の賊」として討伐されたと結論づけます。
参照

5海音寺潮五郎「西郷隆盛」

著者 海音寺潮五郎(かいおんじちょうごろう)
題名 西郷隆盛
概要 同じ薩摩人としての敬愛と使命感から西郷隆盛に関する多くの歴史小説を著しています。「西郷隆盛」はその集大成的な大作なのですが、完結を見ないまま病没されます。パークスが江戸城無血開城で果たす役割が印象的に描かれています。
参照

6池波正太郎「西郷隆盛」

著者 池波正太郎(いけなみしょうたろう)
題名 西郷隆盛
概要 多くの歴史小説に名作を残している著者が人物評論として西郷隆盛の波乱の生涯に迫ります。西郷隆盛は桐野利秋に「今度の戦争は日本人同士の最後の戦争になってくれれば良いとおもうちょる」と語り、自身の意志に反して挙兵したと説いています。敬天愛人の精神ですね!
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7井上清「西郷隆盛」

著者 井上清(いのうえきよし)
題名 西郷隆盛
概要 歴史学の見地から西郷隆盛の生涯を冷静に解析した作品です。西郷論の定説を形成するほど影響力を持ち続けている本です。西郷隆盛は、民衆の支援に立った理想社会の実現を目指しながら2度の島流しによって現実主義者に豹変したとの説を提示しました。
参照

8司馬遼太郎「翔ぶが如く」

著者 司馬遼太郎(しばりょうたろう)
題名 翔ぶが如く
概要 「討幕後の西郷隆盛は自ら選んで形骸になってしまった」と表現しています。また、「維新後の青写真を持たなかった」と主人公ながら冷静冷然とした評価を下しています。手厳しいですね!
参照

9大久保利謙「西郷隆盛」明治維新の人物像

著者 大久保利謙(おおくぼとしあき)
題名 西郷隆盛「明治維新の人物像」
概要 大久保利通の直径の孫で、大久保侯爵家を相続した著者。日本近代史の研究において偉大な足跡を残しました。西郷隆盛が不平士族の大将として決起したとする説を否定します。大久保利通が暗殺されたのは西郷隆盛との刺し違えと評します。
参照

10津本陽「巨眼の男 西郷隆盛」

著者 津本陽(つもとよう)
題名 巨眼の男 西郷隆盛
概要 お国言葉での会話の進行を著者は特徴とします。登場人物が全て薩摩ことばで激論を交わす文脈は読み手に迫るものがあります。西郷隆盛は維新動乱で死んだ仲間たちを欺くことが出来ず、甘んじて破滅に向かったと評しました。脇が甘いが人にめっぽうモテた西郷隆盛らしいです!
参照

11家近良樹「西郷隆盛と幕末維新の政局」

著者 家近良樹(いえちかよしき)
題名 西郷隆盛と幕末維新の政局
概要 西郷隆盛は奄美大島への遠島以来、肥満に伴う関節の痛みに苦しめられます。また、ストレスによる腹痛に襲われ、下剤を服用しては下痢を繰り返しました。明治維新後、政治家として精彩を欠いた一因として体調不良を重視しました。
参照

12松浦玲「勝海舟と西郷隆盛」

著者 松浦玲(まつうられい)
題名 勝海舟と西郷隆盛
概要 勝海舟研究の第一人者がみた西郷隆盛像が描かれています。江戸城開城交渉は勝海舟と西郷隆盛との個人的信頼関係によって妥結へと導かれます。しかし、武器の受け渡しの条件では、西郷隆盛が旧幕府軍に譲歩したことで新政府内での立場が苦しくなってしまったと評します。脇の甘さですかね?
参照

13加治将一「西郷の貌」

著者 加治将一(かじまさかず)
題名 西郷の貌(かお)
概要 西郷隆盛の本当の貌とは?その真実に迫る問題作です。歴史に埋もれてしまった本当の真実を知ることでなにかまた違った西郷隆盛が見つかるかもしれません!
参照

14原田伊織「大西郷という虚像」

著者 原田伊織(はらだいおり)
題名 大西郷という虚像
概要 西郷隆盛とは、結果的にかなり危険な思想をもって行動したと観る著者の観点はハッとさせられます。実際に思い描いたことと結果が伴わないことが多い人生の中でどのような気持ちを持ちながら生きていたのか興味は尽きないところです!
参照

15井沢元彦「逆説の日本史22明治維新編」

著者 井沢元彦(いざわもとひこ)
題名 逆説の日本史22明治維新編
概要 逆説シリーズですね。大久保利通は私学校党が決起するように謀略を仕掛けたが、西郷隆盛は決起しないと考えたとする説を展開します。そこに甘さがあったのでしょう。西郷隆盛と大久保利通は親友ですが、現代のアメリカとロシアの首脳のようなホットラインがあれば戦争も回避できたと仮定します。
参照

16斎藤充功「消された西郷写真の謎」

著者 斎藤充功(さいとうみちのり)
題名 消された西郷写真の謎
概要 西郷隆盛の写真のなぞについて、ルポタージュの技法で迫った作品です。関連写真に対して科学鑑定技術を用いながら謎の解明に挑みます。ただし、検証は未完の状態にあり、複数の仮設が提起される一方、未だに結論には至っていません。謎は深まるばかり!
参照

終わりに

王道の描き方から、疑ってかかる描き方まで、様々な西郷隆盛が浮かび上がり、私達の想像を掻き立ててくれます。

もちろん大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛もその1人です。

様々なかおを見せてくれる西郷隆盛です。

私は一番感じたのは、その人情を重んじるその器のデカさに感銘を受けました。

本で言えば、池波正太郎の西郷隆盛がいちばん好きですね!

是非、皆さんの好きな西郷隆盛に出会えますように!

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