歴史手帳なるものの存在を最近知ったのですが、これがまた使えるのです!

手帳としての機能もしっかり付いていながらも、歴史の資料がしっかりと載っていて、読み物としてもデータとしてもかなり使えることが分かりました。

今回、その中でも3冊「吉川弘文館」「山川出版社」「井沢元彦」が作られたそれぞれの歴史手帳を比較してみましたのでご紹介していきたいと思います!

なにか参考になることがあれば幸いで、もしいいなと思って手にとっていただけたら嬉しいです。

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歴史手帳比較してみました

歴史手帳三冊とはこちらです。

吉川弘文館「歴史手帳」

 

山川出版社「歴史手帳」

 

井沢元彦の歴史手帳

 

歴史手帳比較した結論!

吉川→書きやすさと幅広い情報を得たい方向け

山川→持ち運びと価格を重視される方向け

井沢→デザイン(見やすさ)や日本史の情報の深掘りを求める方向け

 

と言えるのではないでしょうか!

それでは具体的にいろんな角度から3冊を比較してみましょう。

全部の比較

吉川弘文館山川出版社井沢元彦の歴史手帳
大きさ(縦×横)(㌢)15×1112×817×9
重さ(グラム)19180.5144.5
ページ数320273288
コンパクトさ
カバーソフトソフトややハード
有り無し有り
値段(税抜き)950円750円1380円
書き込みスペース多め多め少なめ
機能性
情報量
一日の一言・出来事記載有り(各地の行事等)無し有り(暦の説明等)
メモ帳(ページ数)10194
カレンダー年・日年・月・日・時年・月・日・時
住所録無し有り(49件)無し
時間割有り有り無し
月の満ち欠け記載無し無し有り
日本史の年表有り有り有り
世界史の年表有り有り無し
年代表比較有り(中国)有り(中国・朝鮮)無し
度量衡換算有り有り有り
家紋一覧有り無し有り
年齢早見表有り無し有り
官位表関連有り(幕府職制等)無し有り(幕府職制等)
史跡関連有り(国宝、遺産等)無し有り(戦場、寺等)
施設関連有り(博物館等)無し有り(公園等)
名称関連有り(仏像、神社等)無し無し
世界との比較表関連有り(世界各国要覧)有り(人名、時差等)無し
名数表有り(三大祭等)無し有り(日本100選)
文字関連有り(かな等)無し無し
吉川弘文館山川出版社井沢元彦の歴史手帳

とズラズラと比較してみました。

これを「基本情報」「手帳部分」「歴史資料部分」の3つに分けて比較していきます。

※以下、吉川弘文館の歴史手帳を「吉川」、山川出版社の歴史手帳を「山川」、井沢元彦の歴史手帳を「井沢」と略します。

まずは基本情報の部分です。

基本情報の比較

吉川山川井沢
大きさ(縦×横)(㌢)15×1112×817×9
重さ(グラム)19180.5144.5
ページ数320273288
紙質柔らかめ硬め柔らかめ
コンパクトさ
有り無し有り
カバーソフトソフトややハード
値段(税抜き)950円750円1380円

この中から、大きさ(コンパクトさ)と紙質と値段の3つの部分を深掘りしてみたいと思います。

大きさ(コンパクトさ)の比較

吉川山川井沢
大きさ(縦×横)(㌢)15×1112×817×9
重さ(グラム)19180.5144.5
コンパクトさ

3冊を並べてみて比較してみました。(大きさの基準で文庫本も並べてみました)

一目瞭然で山川が小さいです。

持ち運びには便利でしょう。一番軽いですしね。

ちょっと無くしてしまう可能性もありそうですが、ポケットサイズで携帯に便利でしょう。

しかしながら、他の2冊も文庫本ほどの大きさですので、持ち運びに大きな問題はありませんね。

逆に、書き込みをするときに、山川は小さいがゆえに、書きにくいという部分がデメリットではあります。

紙質の比較

吉川山川井沢
紙質柔らかめ硬め柔らかい

書き易さとしては、感覚ですが、吉川の紙質が一番書いてみて書きやすかったです。(ボールペン、鉛筆で試しました)

また、水に濡れて乾きやすかったのは吉川と山川の紙でした。

破れやすいのは、、、これは全部同じ位でしたが、あえて言えば井沢の紙質は一番柔らかく感じましたので、若干ですが破れやすいかなと思います。

まあ、これは個人差がありましょうね。

 

 

次に値段を見てみましょう。

値段の比較

吉川山川井沢
値段(税抜き)950円750円1380円

一番高いのは井沢ですが、内容がより詳しく深掘りされているからだと思いました。

一番安いのが、山川ですが、手帳自体が小さい(紙を使用していないから)のと、情報量も最低限となっているからだと思いました。

吉川は、資料がバランス良く載っていて、大きさも文庫本ほどで、一般の同じくらいのサイズの手帳と比べても値段的にお得に感じましたね。

基本情報の比較まとめ

書きやすさや文庫本に近い形を重視する方は吉川、持ち運び、価格を重視する方は山川長細い形、硬いカバーをお好みの方は井沢をお選びになると良いと思います。

 

次に手帳部分の比較を見てみましょう。

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手帳部分の比較

歴史手帳のはじめの半分は通常の手帳で構成されています。

ここでは、その手帳部分を比較してみたいと思います。

吉川山川井沢
書き込みスペース多め多め少なめ
機能性
情報量
一日の一言・出来事記載有り(各地の行事等)無し有り(暦の説明等)
メモ帳(ページ数)10194
カレンダー年・月・日年・月・日・時年・月・月・日・時
住所録無し有り(49件)無し
時間割有り有り無し
月の満ち欠け記載無し無し有り

3冊ともそれぞれ独自なものがあります。

どの視点から見ようかと思いましたが、3つの視点「書き込みスペース」「機能性」「情報量」で見てみようと思います。

書き込みスペース

吉川山川井沢
書き込みスペース多め多め少なめ

書き込み(手帳に有る余白)の自由度が大きいのが、吉川と山川でしょう。

日毎の手帳の左側にしっかりとスペースが有るのと、メモ帳もまずまず確保されている点は、使いやすいポイントですね!

井沢は、月の予定表が2パターン唯一あります。使い分けると良いでしょうね。

機能性

吉川山川井沢
機能性

ここでいう機能性は、手帳としての機能を多く、また、使いやすいかどうかで判断してみました。

それぞれに個性が出ました。

吉川は、最低限必要な機能は揃っています横に広いので、書きやすい点は良好です

ただ、時間の区別はないのでそこは自分で書き込む感じになりますね。

山川は、シンプルに一番手帳としての機能が揃っていると思います。

年度計画表・住所録は他の2冊にはない機能です。

ただ難点は、小さいことですね。

井沢は、手帳の月の書き込みが2種類有るのと、日毎は時間で管理できデザインも見やすい点が良好点ですね。

ただ若干手帳に厚みがあるため、書きにくいところがあるのでそこが難点です。

情報量

吉川山川井沢
情報量

吉川と井沢はそれぞれ行事でしたり、今日の出来事でしたり、月の満ち欠けなど、情報を入れ込んでいまして、必要とされる方には重宝するのではないかと思います。

山川は、紙面のスペースの問題もありましょうが、必要なこと以外は載せていない印象です。

シンプルが良い場合は十分ですね。

手帳部分の比較まとめ

書きやすさを重視される方は吉川書き込み部分の多さや年間計画表が必要な方は山川デザインや情報量を重視される方は井沢が良いのではないでしょうか。

 

次に手帳の半分は歴史の資料が付随しているのですが、この歴史資料部分についての比較を見てみましょう。

歴史資料部分の比較

3冊の特徴が特に色濃く現れる歴史資料部分です。

手帳の後半分を占めています。

いろんな情報をそれぞれが載せていてそれはそれで楽しいです!

それでは見てみましょう。

吉川山川井沢
日本史の年表有り有り有り
世界史の年表有り有り無し
年代表比較有り(中国)有り(中国・朝鮮)無し
度量衡換算有り有り有り
家紋一覧有り無し有り
年齢早見表有り無し有り
官位表関連有り(幕府職制等)無し有り(幕府職制等)
史跡関連有り(国宝、遺産等)無し有り(戦場、寺等)
施設関連有り(博物館等)無し有り(公園等)
名称関連有り(仏像、神社等)無し無し
世界との比較表関連有り(世界各国要覧)有り(人名、時差等)無し
名数表有り(三大祭等)無し有り(日本100選)
文字関連有り(かな等)無し無し
吉川山川井沢

ここはそれぞれ特色があります。

3つの手帳ごとに分けて見てみたいと思います。

吉川の歴史資料部分

一番幅広く、そして深い資料を載せているのが吉川でしょう。

日本史表や年代表はもちろん、文化施設の住所や仏像の名称など、史跡を廻ったりする時の良きアドバイザーになってくれると思います。

定規が付いている点も、役に立つときが来るのではないでしょうか?

個人的に、名数表は興味深かったです。勉強になります!

山川の歴史資料部分

ヨーロッパの人名、地名対照表が載っているのは唯一でした。

時差表や、朝鮮との年代比較も有る点にこだわり違いが見えますね!

ただ、字が小さいので、なかなか見づらい点が難点です!

井沢の歴史資料部分

資料の部分も二色使い、色分けしているのが見やすくなっていますね!

資料の種類は吉川程ではないですが、戦と史跡に関する情報は飛び抜けています

井沢さんの解説やコラムも随所に散りばめられていますので、色濃く特色が出ています。

日本史にほぼ特化していますので、世界との関連性は見ることが出来ないのが難点でしょう。

歴史資料部分の比較まとめ

幅広い情報を得たい場合は吉川世界との比較が見たい場合は山川日本の戦と史跡の情報を詳しく見たい場合は井沢、という感じでしょうか。

まとめ

3冊の歴史手帳を比較しながら見てまいりました。

特色が3冊とも結構はっきり具体的にでていたのかなと思います。

まとめますと、

基本情報の比較まとめ

書きやすさや文庫本に近い形を重視する方は吉川持ち運び、価格を重視する方は山川長細い形、硬いカバーをお好みの方は井沢が良いと思います。

手帳部分の比較まとめ

書きやすさを重視される方は吉川書き込み部分の多さや年間計画表が必要な方は山川デザインや情報量を重視される方は井沢が良いですね。

歴史資料部分の比較まとめ

幅広い情報を得たい場合は吉川世界との比較が見たい場合は山川日本の戦と史跡の情報を詳しく見たい場合は井沢、が良いでしょう。

一言で言いますと、

吉川→書きやすさと幅広い情報を得たい方向け

山川→持ち運びと価格を重視される方向け

井沢→デザイン(見やすさ)や日本の情報深掘りを求める方向け

 

それぞれ良い点やこだわりが違いますので、そんな点を気にしながら歴史手帳を購入される際の参考になりましたら幸いでございます。

吉川弘文館「歴史手帳」

 

山川出版社「歴史手帳」

 

井沢元彦の歴史手帳

 

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