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「この引越しは戦でござる!」

かつて平和な江戸時代に、引っ越しを本気で差配した男がおりました。

引きこもりから一転して引っ越し奉行に!

そんな男にスポットを当てて描いた物語、「引っ越し大名三千里」が映画化されます。

 

映画を更に楽しめればと思い、原作のネタバレを私なりに書いてみました。

直接本をご自身でお読みになるのもよし。

このブログで予習してから映画を見てもよし。

また、結構現代にもつながる教訓が散りばめられていますので、

自己啓発的な物語としてもおもしろく読めます!

後半学べること

1.人生に必要なこと。それは愛する人を愛し、守っていくこと。

2.知恵を絞るには、知識も必要!

3.全ては商売の元

4,目的があることが必要!

5,マニュアルを売る

6先を見て準備をする

7,最後の賭けを成功させる(目的、情報、準備、協力、意志)

です。詳しくは後ほどを見ていきましょう。

 

是非、楽しくお読みいただければと思います。

※完全にネタバレになりますので、ご視聴にはご注意ください

引っ越し大名ネタバレ後半

12.出立!

紆余曲折ありましたが、やっとのことで姫路から大分日田へ
1200名の先発隊が出立しました。
行列の引率者鷹村の根拠ない自信、ちょっぴり心配です。
何事も起きなければ良いですが、、、。

13.姫路城引き渡し

姫路城

引き渡し直前、幕府のお役人に最終確認をしてもらいます。

ネズミを見つけ、とっさの判断で、ちょうちんの火を消し、「蛾が入ったため」

とごまかし、ギリギリバレずにすみました。ヒヤヒヤです。

後は、お役人たちを宿へ送り酒宴を開いて終了です。

 

松平家の後に入る本多家に引き渡しの儀式を行い引っ越しの全ての工程が終わりました。

残ったのはガランとした城内。
翌朝春之介たちも姫路を出立することになっています。
今まで苦労したなと感慨深く
夕日に佇む白鷺城に一礼してサヨナラです。
やり遂げた感が半端ないって!

14.迷い

過酷な勤めが終わった後、いつものように於蘭の家による春之介。
熱いほうじ茶と於蘭の声は癒やしそのもの。
さらに於蘭の父も好きだった、長風呂は効果的でしょう!
それにしても、お風呂を沸かして待っていてくれたとは、相当於蘭、春之介を好きですね。
於蘭のように、後ろで支えてくれる存在って本当に大切!春之介は幸せ者だ!
一方、春之介は武士をリストラしたものたちに想いをはせる。
相手の立場、気持ちを考えるとやりきれなくなる。
そんな中、積極的に於蘭は迫り来る。
かなり、ドキドキものです。
柔らかな女性の肌、温もり。ああ!
人生で必要なことは何でしょう?愛すべき人にそれを伝え、一生守っていくことです。
正しい行いをする春之介、於蘭のハートを鷲掴みです。
でも、於蘭の気持ちもわかってあげて、勇気を出していう時は言おう!

15.不遇

於蘭も一緒に旅立てて、心強い !
周りも認めてくれてる。いい環境!
あとは、引っ越し先できちんと自立して養えるように、貿易や特産物を整え、さらには
情報収集で先手を打つ!情報収集には忍者を使うことも必要!
これらの知識は書庫でカタツムリのごとくこもって得たものです。
書というものの凄さを身にしみてわかりますね。
そして次の国替えに備える。備えてあれば、すぐに引っ越し出来る!
備えあれば憂いなし。
その一歩は情報収集!
再び仕官させるためにはあらゆる知恵を絞らねばならない!
迫りくる予想出来うる出来事に対して、早めの情報収集と、それに対する出来うる限り
対応していくという、先手先手で対応していくことの大事さを学びます。

16.船出

春之介たちが御津の港につくとなんといるはずのない、鷹村たちの船が停泊しています。

あらあら困難がまたやってきました。
すでに出発していなければならない船がまだ港にいたのです。
嵐のために出発出来ず、足止めを2日間も食らっていたとのことです。
宿代が1200名が2日分かかるってことでその莫大な追加費用に青ざめる春之介をよそに、
引率者の鷹村は「一緒に飲もう!」とケロッとしています。
予想外のことは常。
またまた知恵を絞ります。
1200名の宿代と食事代がこのままではどんどんかかります。
荷物は後でもお金はかかりませんが、人だけは先に行かねばならないと、具体策をたてます。
進行方向は西。嵐の進行方向は東。要するに逆。先へ進めば嵐を抜けることが出来ますので、歩いて
船がある赤穂まで行くことに決定しました。
そして、於蘭から山道を避けて迂回するルートがあるっていうアドバイスもありどんどん良い対応で先へ進めます。
そんな於蘭からの援護射撃を幼馴染の鷹村が「おまえやったのか?」とからかいます。
「まだしてません!」と思わず大声を出す春之介。
引っ越しの困難には上手く対応できている春之介も、このようなからかいには上手く対応出来ていなかったりします。本には書いていないようです。
そして、歩いている途中、目の前の塩田を見る春之介達。これを松平藩としてもとりいれられないか?と思案する春之介。
すでに目線は引越し後のことに思いを巡らせています。
何事も商売にしようという考えが板につきつつあります。
しかし、急遽徒歩で次の港に向かっているため、その港を治める赤穂藩に通行許可の届けを出していないところを
赤穂藩士に突っ込まれました。
でも、そこは家老、木村が赤穂藩家老の大石と顔なじみだったことで事なきを得ます。
お互いに信頼関係が結べていたからこそ、事なきを得たわけであって、もし信頼関係が皆無であったら
ことはスムーズに進まなかったでしょう。
船に乗った春之介達。まだまだ嵐の余波があるようで、船酔いをするもの続出です。
春之介の身体を案じる於蘭。
「船には強い」と言う春之介ですが、ここで於蘭がまた知恵を働かせ、
船室の衝立がある皆が見えない所へ春之介をいざない、膝枕をしてあげます。
二人きりの空間。春之介は於蘭の膝の上で夢の中へ。二人とってもいい感じです!

18.永山城

春之介は男らしく於蘭を家に住むように誘いました。
成長著しい。すでに一緒に住むことを考えていたとのこと。男になりつつあります!
まあ、虫が嫌いなのは玉に瑕でしょうが笑。
人のことを考えて、苦労をすると、人の気持ちがわかるようになるのでしょう。
引っ越しを通じて無理難題を押し付け、その反応を直に受けてきた春之介は、書には書いていないことが
山程あり、それを感じることで、成長してきたのだと思います。
日田ではまずは領地の年貢を下げて日田の領民たちの信頼関係を得る。
何にも増して必要なのは信頼関係。
これがないとなにもすすめません!
とにかく善政を敷いて、良く領地を治めていくことを徹底していきました。
そこには、姫路においてきた武士を辞め帰農して頑張っている藩士たちを戻したいという一心でした。
合言葉は「姫路の仲間を救え!」です。
いい話です。

18.風雲

舞台は江戸城。将軍小納戸役の柳沢吉保、将軍綱吉に気に入られし男。それをいいことに、国替えの推薦を綱吉にします。しかも、日田の松平家を!
その理由が気に入りません。日田の当主松平直矩が柳沢吉保を見る目が気に入らないなどという、おおよそ子供のような理由でした。そんなことで!とお思いでしょう。
世も落ちたものです。でもそれが現実。政をなんだと思っているのでしょうね。
春之介の家では、於蘭と春之介の母の波津がよくある嫁姑問題などまったくなく、上手く楽しくやっていました。
そして待望の男子、春太郎が生まれ、片桐家は賑やかになっていました。
そんな片桐家に、江戸留守居役の小兵衛がやってきて国替えを伝えます。
しかしあわてません。すでに引っ越しの準備は出来ています。
引っ越しが終わったときから先を見越してのことです。
費用も小兵衛は手を打っていました。なんと、引っ越しマニュアルを作り他の藩に売っていたのです。
これは勉強になりました。まさに情報商材。江戸時代にもこのようなビジネスが存在したとは!
素晴らしいです。
もちろん日田でも開墾し、漁をし、わずかながら稼ぎを得、播磨の酒を九州で売り、借金を少しずつ返していったりと
着々と皆行動を起こしていました。
全ては「姫路の仲間を救うため!」です。
国替え先は山形。
ここで知恵が炸裂!
参勤交代を利用するというアイデアです。
江戸まで参勤交代の行列として進み、途中姫路で帰農していたものを吸収し、
江戸に残るものは残し、残りのものは山形へ向かうというものです。
ナイスアイデア!
早速出発する春之介たちですが、箱根の関所で武器改めがが入りました。
入鉄砲に出女、で武器の出入りに厳しいのです。
まともに数え始めたら一日かかり、宿泊費用がまた余分にかかる羽目になります。
しかし春之介の機転で武器をまとめておいたのですぐに数を数えることが出来ました。
武器をまとめるなど、今までの武士の感覚ではありえませんでした。
すぐに使うことが出来ないから。
でも今戦争なんて起こりませんし、国替えの際にまた数を改められるのに備えてまとめてしまった春之介のアイデアです。
これも時代を考えてのことでした。

19・引っ越し大名

山形に着いた春之介たち。

日田とはまた違った統治方法を求められることになります。

 

山形は、すでに12回ほど藩主が変わっています。

左遷の地として定着してしまっていました。

自然、藩の政治も不安定になり、領民たちも、希望なく年貢を低く抑えてもまたどうせ替わるのだからと

感謝もありません。

 

ここで春之介たちは、やり方をかえ、地元の有力者を役人に取り立てて、地元の人が藩の方針を伝えていくというやり方に

徹しました。

 

その土地々々によってベストの治め方があります。引っ越しが多い松平家は、このようなノウハウも蓄積していったのです。

(これも売れるんじゃないかなって私は思っちゃいました)

 

そして、嬉しいことに、子供が小さくて日田においてきた於蘭と春太郎が1年後、山形にやってきてるではないですか!

これは嬉しい誤算。春之介感慨深そうです。

 

 

そんなおり、次の引越し先が決まりました。

春之介に伝えに来たのは新しく側用人に取り立てられた水谷新右衛門でした。

駆け込む水谷に対して、春之介は「ほう、来ましたか。国替えもいい加減飽きました」

と肩をすくめます。

水谷との対照的な反応がまた面白いです。

国替え先は陸奥で、160キロ位、陸路のみで春之介には手応えがない。四国か蝦夷かと思っていた春之介には

物足りなかったのでしょう。笑っちゃいますね。

 

今回加増があるということで、最終的には15万石に!これで姫路にいたときと同じ石高に戻り、

帰農した姫路の者たちを全て藩士に戻すことができそうです。悲願ですね!

 

しかし、借金は相当のものがあります。その額、5万両!

それだけ見ると大変な額で、すぐに破綻してしまうのでは?と思います。

が、実際にはそうなりません。

これは、商人との深い関係、一心同体状態のもと成り立っているからです。

 

●商人はお金を松平家に貸す。

●松平家は貿易で商人に儲けさせる。

といういい関係ももと成り立っていますが、もしお金を貸さなかったら、

●松平家が借金で潰れたら、借金は全てなかったことになる。

●商人は借金を取り戻せず大損。

よって商人は松平家を潰すわけにはいかず、またお金を貸す、という微妙なバランスの元成り立っているのです。

 

もしかしたら、今の国の借金も、国債も、同じような理屈で成り立っているのでしょうかね?

 

 

 

しかし、この国替えはいつまで続くのでしょう。

もちろん国替えにも良い点はあります。努力して楽しめる工夫があったり、家族がいれば分け合えます。

もうすでに松平家としては、かつての石高を取り戻したので国替えを阻止したい!

当主の松平直矩さえ、お金がかかるのでなるべく江戸から動かず、参勤交代は最小限にし、その際には山形の名産を江戸で売り、

江戸の浮世絵を山形で売るようにしていました。

武士がそのようなことを、、。と嘆くものもいたということですが、背に腹は替えられません!

柳沢吉保がいる限り、松平家は目をつけられ、限りなく国替えが続けられるでしょう。

その根源を絶たなければなりません!

 

20

春之介達の悲願であった、姫路に残した者たちを救う!というミッションがようやく実を結ぶことになりました!

農民のまま亡くなったものもいましたが、そのまま農業を続けるものもいました。

結果300人程が藩士に戻ることができたのです!春之介やったね!

 

21・白河の密談

陸奥への国替えから2年。また国替えがやってきました。柳沢吉保の仕業です。

ここで春之介、国替えを終わらす最大の策を仕掛けることにします。

これは、将軍綱吉が、生類憐れみの令という生き物の殺生を禁じ生き物を大事にする法を出していたことを

逆手に取ろうという作戦です。

 

まず、馬や狐狸、犬、猫などの獣を柵にて囲い、餌をやりゆるりと暮らせるようにしました。

それを幕府の目付けの人を呼び、披露するのです。(それが将軍の耳に入ります)

 

そしてその後将軍に呼ばれた松平直矩は、まず、柳沢吉保に対して、反省の念を伝えます。

これは春之介による策なのですが、柳沢吉保に罵倒される直矩。直矩我慢我慢。

 

そしていよいよ将軍綱吉とのご対面です。

 

先に目付けからの情報が将軍の耳にも入っていまして、それを直矩は、きちんと説明します。

獣が好きで、獣を集めて餌をきちんとやりゆるりと暮らさせたと。

さらに獣たちはその土地の食べ物しか口に合わず、気候が変われば死ぬものもいるから国替えで獣達を連れて行くわけには行きません、、、。

と暗に国替えを取り消してもらうことを伝えました。

 

生き物を憐れむ綱吉に、この話はズドーンと突き刺さり、なんと国替えが取り消されたのです!

 

おお!これは作戦大成功。

将軍の弱みをついた見事な作戦。

自ら決めた生類憐れみの令を将軍自ら破るわけにはいかないという点をついた見事な作戦!

 

国替えを止めた立役者!春之介。

そして次席家老になります!うわ~~~ー。

 

母親に伝える春之介ですが、そんなに喜びません。なぜ?

母親の気持ちは「引っ越し奉行として一歩外に踏み出した日。あの日から親としてはずーーと幸せでした」と。

出世してもしなくても、それはあまり関係ない。引きこもらず外に出てくれたことが一番の親孝行だったのです。

 

泣けます!

 

春太郎に於蘭。最高の家族!春之介、見事に引っ越し奉行を勤め上げました!

 

さて、最後、広い家に引っ越そうとなった時、要らない物は捨てたはずの押し入れの奥からガラクタが、、、、。

それを鷹村に見られてしまいます。

必死に言い訳する春之介。

押し入れに引きこもる春之介。

「またカタツムリに戻る気か!」と鷹村。

 

春之介は乱雑なガラクタだらけの押し入れを見ながら、「藩士たちにまた、無駄なものをもたせてやろう!」

と決意するのでした!

 

ああ、春之介最高です!

<完>

 

まとめ

自分が苦労した分、人の苦労が分かっていく春之介。

人の役に立つことが人の生きがいになるって分かっていく春之介。

人はこれほどまでに成長するものなのか?

涙あり笑いあり学びありの素晴らしい映画だと思います!

 

後編の学びをまとめましょう!

1.人生に必要なこと。それは愛する人を愛し、守っていくこと。

愛する人っていうのは、自分の特徴を分かって認めたくれて見守ってくれ、信じてくれる人。

こういう人と出会えたら、逃しちゃいけません。

見た目だけではないですよお。

2.知恵を絞るには、知識も必要!

人生には困難が次から次へと降りかかります。

それを乗り切るために知恵が必要なのですが、

その知恵を絞るためには知識が必要だということです。

春之介には、膨大な数の書を読んでいた下地がありました。なので次から次へと知恵が生まれたのでしょう。

経験だけでは得られないことは書からゲットしましょう

3.全ては商売の元

商売とは、人の役に立つかどうかという目線もあります。

役に立ち、欲しいと思わないと売れないからです。

そういう意味で、塩田とか、生きていく上で必要なものは売れるでしょう!

という気付きは、常に考えてアンテナをはっていないと引っかかりませんでしたよね。

勉強になります!

4,目的があることが必要!

姫路の仲間を救う!という共通の目的が春之介たちにはありました。

そのために、農業もする、領地をなんとか治める、商売もする、借金もする。

いろんな苦労も乗り越えられたのです。

誰かのために!ていう動機は、人をかなり動かすことが出来る見本ですね!

5,マニュアルを売る

引っ越しの作法をまとめたものを一部100両で売り稼いだ話。

これは、現在にも大いに使える話。

自分が苦労して行動したことが、需要があるのであれば、それを欲しいと思う者がいれば

お金を払ってでも売れるってこと。

ただでは終わらせない、これも知恵ですね。

6先を見て準備をする

常に情報を仕入れて、先を予想し、準備をする。

これは当たり前のようですが、本当に重要なこと。

先を当てることはできませんが、仮定を作ることで、対策が練ることが出来ます。

事は準備で8割決まると言いますが、この準備も、先を予想できなければ

しようがありませんね。

国替えの情報は必須な情報でした!

7,最後の賭け

勝負をかける時は、目的、情報、準備、協力、意志が揃わなければ成り立ちません。

国替えを阻止するという目的。

将軍綱吉の生き物を大事にするというお触れを出した弱み情報。

獣を集め養護していることを目付けに披露する準備。

殿様直矩に演技してもらう協力。

なんとしてでも国替えを阻止して借金を増やさないようにするという意志。

これらが完全に揃い、成功しました!

 

かなりスッキリしました!

 

私はこの映画から多くのものを学びました。

あなたは何を学びましたか?

学びを生かし最高の人生を歩んでいきましょう!

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