一両って現在いくらなんだろう?
「千両役者」「両替」など両とつく言葉は結構ありますよね。
その一両の価値を現在に直すといくらなのかなあ?って疑問になりました。
そもそも一両って金の小判のことですが、戦国時代にもあったのでしょうか?
今回は、戦国時代の一両の貨幣の現在価値を調査してみました!
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戦国時代の一両の現在価値は?
まずは調べました!
ズバリ!
一両=7万5千円!
です!
なぜこのようになったのか?
詳しく見てみましょう!
一両=7万5千円の理由
この計算は、至ってシンプルに計算しました。色々、お米に換算したりとか、他の物価に換えてする方法は数あれど、複雑になりすぎ
ますので、シンプルオブベストでやって見ました。
甲州金の「両」という貨幣の重さが15グラムです。
現在の金の単価が1グラム=5000円ほどです。
5000円✗15グラム=75000円!
これでOK?と疑問に思われると思います。
この計算で行く理由を述べますね。
甲州金の信頼性
戦国時代、
実際、小判というのは全国的には統一として流通していませんでした。確かに金貨は大名たちの支配の元、各地でつくられてはいまし
た。しかしそれは、金の重さで価値をはかる貨幣でした。大きさがや重さが決まっていませんでした。
額面で金額が書かれたお金はなかったのでしょうか?
いやいやありました。
甲州金の誕生
武田信玄が作り出した、甲州金という貨幣があります。
この貨幣、他の大名が作り出した貨幣とはちょっと違いました。
貨幣に打刻された額面で価値を計った金貨だったのです。
日本で初です!さすが武田信玄!
この甲州金の貨幣額面単位(両、分、朱)は江戸幕府へと引き継がれ続いていくのです。
おお!
江戸時代の金貨の単位の元祖は甲州金だということです。
甲州金貨幣単位一覧
名称 | 読み | 割合 | 現在価値 |
両 | りょう | 75000円 | |
分 | ぶ | 両の1/4 | 18750円 |
朱 | しゅ | 分の1/4 | 約4688円 |
朱中 | しゅなか | 朱の1/2 | 2344円 |
糸目 | いとめ | 朱中の1/2 | 1172円 |
小糸目 | こいとめ | 糸目の1/2 | 586円 |
小糸目中 | こいとめなか | 小糸目の1/2 | 293円 |
また、甲州金1両を当時使われていたり存在した貨幣に換算してみました。
名称 | 枚数 |
永楽銭(えいらくせん) | 一貫文(1000枚) |
鐚銭(びたせん) | 四貫文(4000枚) |
銀 | 0.1枚 |
天正大判 | 0.1枚 |
通常使用されていた永楽銭を1000枚の価値があったようです!
「両」という単位が額面で固定されたのですが、
これは、甲州金が信頼をおけるということの証明でしょう!
金に糸目を付けない!
ちなみに、「両」の64分の1の価値の貨幣単位を甲州金では「糸目」と言いましたが、
これは、「金に糸目をつけるな」の由来になっています。
意味は、わずかなお金は気に留めないっていうことです。へええ
現在も使用する言葉の由来にもなっているとは!
甲州金の形が丸いことから、、、「太鼓判を押す」
甲州金は丸い形をしていました。
引用:Wikipedia
まあ、言ってみれば、太鼓型です。
それが転じて、確実な保証の意味を込めて、
「太鼓判を押す」というふうに言われるようになったのです。
甲州金の信用度抜群です。
なんせ、江戸幕府になってからも、
甲州金だけは、作ること、流通することが許されていたのですから!
というくらい、甲州金の信頼性が担保されました。
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江戸時代に詠まれた歌
また、江戸時代には川柳にも詠まれています。「打栗の なりも甲州金のやう」と甲州銘菓「打ち栗」にかけたり、「甲州の 貸し
借り丸くすます也」と丸型の金貨という認識が当時の人々の間で強かったのでしょう。丸いものの代名詞になっています。
判断結果
江戸幕府が基準とした小判ですので、
唯一戦国時代にあった計数貨幣の甲州金を
現在の金の価値に当てはめることは、さほど
ずれてはいないだろうと判断したのです。
最後に
こんなに簡単に出せちゃっていいのだろうか?
いいんです。
概ね間違っていないと思います。
江戸時代では1両いくらか様々な説がありますが、
お米換算で10万円位という計算が多いですね。
時代によってもだいぶ変わりますし。
地域によってもかなり違ったりしますけれどね。
※実際に今甲州金が現存していたらいくらになるかをちょっと調べてみました。
なんと一両、、、、、、
300万円!(本物ならば)
だということです!
ああ、欲しい!!
少しでも足しになれば・・・
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良かったら寄ってみてくださいね