2020年大河ドラマのタイトル「麒麟がくる」。
そのタイトルの「麒麟」とは何なんでしょう?
動物のキリン?キリンビールのキリン?
タイトルになるくらいですから、かなり重要な意味が込められているはず!
ここは大河ドラマが始まる前にクリアーにしておきたく、調査してみました!
引用:Wikipedia
麒麟とは?
麒麟とは「中国神話に現れる伝説の霊獣」のことです。
※霊獣とは「良いことが起こる前兆として姿を現す特異な特徴を持つ動物」のことを言います。
そして、麒麟はすべての獣類(哺乳類)たちを生むのです。(あくまで中国の神話上の話です)
まとめると「すべての哺乳類の親で、良いことが起こる前兆として姿をあらわす伝説の動物」という感じでしょうか。
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麒麟の外見は?
部分部分にみてみましょう!
❏形は?「鹿に似ている。」
❏背丈は?「5メートルほどある。」
❏顔は?「龍に似ている」
❏しっぽは?「牛に似ている」
❏蹄(ひづめ)は?「馬に似ている」
❏角は?「基本は一角。二角、三角、またはない場合もある」
❏背中の毛色は?「五色に彩られている」
❏他の体毛は?「黄色」
❏体皮は?「鱗(うろこ)がある」
まとめると「結構大きくて派手な感じで、色んな獣のパーツを組み合わせたような動物」といった感じでしょうか。
引用:Wikipedia
これは麒麟をモデルにした香炉ですが、実際に毛が生えて、実物大ですと迫力ありそうですね!
麒麟の性質は?
❏性質は?「普段は非常に穏やかで優しく、足元の虫を踏むことすら恐れ、殺生を嫌う」
❏いつ現れる?「王(君主)が良い政治を行うと現れる」
❏傷つけると?「不吉なことが起こる」
❏寿命は?「1000年。」
まとめると、「穏やかで臆病で、縁起がとても良く、長生きする動物」といった感じでしょうか?
麒麟とキリンの違いは?
結論から言うと、「麒麟」は神話上の動物で、「キリン」は現在も実在する動物です。
かつて「キリン」は中国ではたんに「首の長い草食動物」でした。
ではなぜ同じ読み方になったのでしょうか?
「首の長い草食動物」である「キリン」が「キリン」と呼ばれるようになった経緯
中国が明の時代に、「首の長い草食動物」(現在のキリン)がアフリカから運び込まれ、当時の中国の皇帝「永楽帝」に献上されました。
永楽帝は「首の長い草食動物」を気に入り、中国に以前からいた神話上の「麒麟」と姿が似ていることと、アフリカ語で「首の長い草食動物」の音が「キリン」に似ていたことから、「実在する麒麟」として「キリン」と呼ぶようになったのです。
※ただ、現在中国では「キリン」を呼ぶときは、伝説の「麒麟」と区別するため「長顎鹿(首が長い鹿)」と呼んでいるようです。
日本で「キリン」といえば「キリン」
現在、中国では実在する「キリン」の事を「長顎鹿」と呼んでいますが、日本では、区別せずに実在のする「キリン」をそのまま「キリン」と呼び、現在まで定着しています。
麒麟由来の言葉
麒麟児
幼少から秀でた才能を持つ子供のことを「麒麟児」と日本では言いますが、まさにその語源は、伝説の動物「麒麟」から来ています。
優れた王のもとに現れる麒麟ですから、優れた子供は、麒麟の生まれ変わりといった感じでしょう。
キリンビール
キリンビールは日本名で「麒麟麦酒」です。
その名の通り、中国の伝説の動物「麒麟」からとって名付けてています。
理由は、麒麟は縁起が良く、また当時海外のビールが動物の名前を多用していたり、日本人に受け入れやすい名称と判断したためでした。(1907年明治40年)
一世紀以上続いている企業ですので、この麒麟という命名は大成功でしょうね!
2020年は「麒麟がくる」効果でキリンビールの株は狙い目かも?!
大河ドラマ「麒麟がくる」と伝説の動物「麒麟」の関係は?(予想)
そこで、麒麟がくると麒麟の関係についてです。
大河ドラマでは麒麟はどのような位置づけなのでしょうか?
タイトルになっているくらいですから、かなり重要な位置づけになるはずです!
そこで、2つ独断で予想してみました。
1つ目(麒麟は明智光秀)
麒麟は主人公の明智光秀のことをさしているという予想です。
優れた才能を持った少年(明智光秀)が戦国の世を生き抜き、優れた主君という設定である織田信長の天下統一を手助けしていく。
このような設定はありかなと思います。
(織田信長像も見直されていますので、どのように描かれるか楽しみです!)
そして戦国の世に、吉兆をもたらすべく現れた麒麟(明智光秀)は最終的に傷つき、不幸(本能寺の変)を織田信長にもたらすこととなる。
こんな流れももしかしたら?予想できるところです。
2つ目(麒麟は純粋に麒麟)
麒麟は麒麟として現れるという予想です。
誰の例えでもなく、明智光秀のもとに現れるか?織田信長のもとに現れるか?それとも豊臣秀吉か?
いずれにしても、誰かのもとにその都度現れていくのではなかろうか?という予想です。
大河ドラマによくある、ファンタジーな演出。
コンピュータグラフィックで描かれたキレイな麒麟が舞い降りた時、何かが起こる?!
想像しただけでワクワクしてきます!
日本橋にある「麒麟像」には翼がある!
日本橋の麒麟
写メっている人が多かったなぁ…
観光客も居たみたい!
でも人は日本橋より、銀座が多かったね…#日本橋#日本橋麒麟#銀座#銀座三越 pic.twitter.com/XdYcBV3aIP— 花子 flower (@Catrantyobi) 2017年7月27日
最後に日本橋にある麒麟の像について触れておきたいと思います。
日本橋はもともと徳川家康が江戸を作った際に、架けられた橋でした。
五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)の起点として、かなりの賑わいを見せていました。
そして時代が流れ、彫刻家たちの手によって東京の発展の願いを込め、麒麟像が建てられたのです。
麒麟が用いられた理由とは?
そんな重要な像に、麒麟が用いられたのは、やはり縁起がよい動物だからです。
東京を繁栄に導いてくれる!という意味を込めて麒麟が採用されたのです。
麒麟に翼がついている理由は?
また、日本橋の麒麟像には翼が付いていますが、これは完全にオリジナルで、これにも意味がありました。
日本の道路の中心である日本橋から全国に飛び立つ!という意味が込められてたのでした!
ちなみにこの麒麟像は、1911年に彫刻家・渡辺長男さんが手がけたのです。
麒麟のおかげか、現在東京は世界でも有数の大都市に育っていますね!
麒麟てすごいなあ!
まとめ
2020年大河ドラマのタイトル「麒麟がくる」。
そのタイトルの「麒麟」とは中国の神話で出てくる「すべての哺乳類の親で、良いことが起こる前兆として姿をあらわす伝説の動物」でした。
動物のキリンとは違いましたが、キリンと名付けるきっかけとなりました。
また、キリンビールのキリンはまさに「麒麟」がモデルになっていましたね!
そして、日本橋にある麒麟像は日本の首都東京を飛躍させるのに、願いを込めて建てられ、見事東京は大いなる発展を遂げました。
ここに麒麟の効果が見て取れましたね。
大河ドラマ「麒麟がくる」では、明智光秀を麒麟とするか?麒麟そのものを登場させるか?2つ予想してみました。
ここを脚本を手がける「池端俊策」さんがどのように描かれるか?楽しみです!
そして、麒麟効果で、大河ドラマも盛り上がってくれると、視聴者としては、熱くなりますね!
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