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大奥って知ってます?

引用:Wikipedia

ドラマや映画にも取り上げられているのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。

私のイメージとしては、江戸時代に江戸城の奥の方に住んでいる、着物を着飾った女の人達がいる、華やかな感じの場所っていうイメージです。

大河ドラマ「西郷どん」にも出てくる、篤姫も、鹿児島からはるばる江戸城にある大奥に入りました。

実際の所、どんなところなのでしょう?

今回は、大奥の意味、大奥にまつわる話(お手つきって何?性に関する事とは?)など見ていきたいと思います。

 

まずは簡単な大奥がある、江戸城本丸御殿の図です

大奥

大奥は図でいうと下の方にあります。

大奥の意味

大奥の基本情報

大奥(おおおく)とは、簡単にいえば、江戸城本丸御殿の奥に住んでいる、将軍の子女、正室、側室、女中などの居住スペースのことを言います。

要するに、将軍の私邸のことです。

(江戸城の、本丸御殿、二の丸、西の丸にそれぞれ大奥がありました。今回は、そのうち、将軍の専有地である、本丸御殿を例に見ていきたいと思います。)

現代でも、お嫁さん、妻、のことを「奥様」って呼んだりしますが、その奥と同じ意味を持ちますね。

他の大名の御殿にも、奥というのはあるにはあるのですが、将軍が住む、江戸城の場合は区別して、「大奥」と呼ばれています。

広さで言うと6000坪。東京ドーム2つ分。部屋は600部屋あったようです。

住んでいた人数は1000人以上とも言われ、年間160億円(幕府の予算の実に25%)かかっていたといいます。莫大過ぎる費用ですね。そんなに必要なのかなって思っちゃいます。

そんな大奥がある本丸御殿を見ていきたいと思います。

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表とは

奥があるってことは、その逆もあるのでしょうか?

あるんです。

「奥」の対義語は「表」です。

表は何かって言うと、幕府の儀式的な政務が行われる場所として使われていました。

今で言う、首相官邸みたいなものです。

場所は奥から一番離れた所に位置しました。

中奥とは

大奥があるってことは、他にも奥があるのかって思いますよね。

実はあります。

表をさらに奥の方へ進むとあるのが、

「中奥(なかおく)」って言われている場所です。

 

中奥はなにかっていうと、将軍が仕事をしたり、生活をしたり場所のことをさします。

いわば将軍専用の事務所兼住居っていうことになりましょうか。

 

そして中奥のさらに奥が大奥ってことになります。

 

 

本丸御殿の区切りは?

大奥がある本丸御殿は、表、中奥、大奥の3つに区分されていましたが、構造上はどうだったのでしょうか?

表と中奥は一続きの御殿です。

が、大奥だけは銅塀で切り離されていました。

そりゃあやっぱり、奥様たちが住んでいるところと働くところは区切りたいですよね。

 

中奥から大奥に行くには、唯一、鈴がついた廊下がありました。(御鈴廊下

将軍が通ると、この鈴がなるような段取りになっていて、それを合図に御錠口と呼ばれる入り口が開くっていう仕組みになってました。

将軍は、この廊下を通って、自分の妻がいるところへ通うっていう感じです。

さすが将軍、厳重かつ特別過ぎる仕組みですね。

大奥の3つの区分け

廊下 畳 御殿 建築 日本住宅 建物 佐賀城

大奥に足を踏み入れると、そこは3つの区分けがされていました。

お広敷向(おひろしきむき)

ここは大奥の玄関です。

ここは、大奥管理事務所みたいな場所で、唯一男性が勤務している場所でした。

大奥の管理、警護を主な仕事とし、特に警備の人は9人交代制で、昼夜問わず勤務していました。

大事な家族を守る、大事な役職が詰めている場所です。

御殿向(ごてんむき)

将軍の寝室や大奥を取り仕切る御台所(将軍の正室)の居住スペースがありました。

ここで将軍は奥様と会われることになります。

中奥から入ることが出来ます。

神聖な場所といえるでしょう。

歴代将軍の位牌もこのスペースにありました。男子禁制。

長局(ながつぼね)

大奥に勤務する、女中達の居住スペースです。2階建ての住居で、女中の位に応じて、4つに分けられていました。ちなみに「一之側」という所には「御年寄」が住まっていました。畳にして70畳の広さがあるくらいでした。組織だてられた場所です。男子禁制。

その組織について少し触れておきましょう。

大奥奥女中の階級

名古屋城 御殿 日本100名城 建築中一部完成 名古屋城

大奥の組織は大きく分けて3つに分類で来ます。

1つは将軍や御台所に会える人。→「お目見え以上」

2つめは将軍や御台所に会えない人。→「お目見え以下」

3つめは「お目見え以上」の人のサポート役です。

※御台所とは、将軍の正室です。篤姫は、13代将軍家定の御台所として大奥に入りました。

それぞれ見てみましょう

 

お目見え以上(84人)

読みかた 仕事役割 会社では
上臈御年寄 じょうろうおとしより 御台所(正室)の御用や相談役を担当。(一名)給料2700万年金や退職金も 名誉会長
御年寄 おとしより 大奥の万事を取り仕切る最高権力者。(四名)給料1500万と屋敷 社長
御客応答 おきゃくあしらい 諸大名からの使いが大奥を来訪した際の接待役。御年寄出身者多い 副社長
中年寄 ちゅうどしより 御年寄の指図に従う代理役。献立のチェックから毒見役までをこなした。 監査室
中臈 ちゅうろう 将軍・御台所の身辺世話役。家柄や器量の良い女性が選ばれこの中から側室が選ばれます。(7,8人)給料700万 特別な秘書
御小姓 おこしょう 御台所の雑用係。7歳~16歳くらいの少女の場合が多かった。煙草や手水の世話をする 秘書
御錠口 おじょうぐち 大奥と中奥の出入り口である錠口の管理を担当した。 管理部
表使 おもてづかい 外公役。御年寄の指図で物資調達を広敷役人に要請していた。 調達部
御右筆 ごゆうひつ 日記から書状に至る一切の公文書管理を担当。諸大名からの献上品の検査役も担っていた。 品質検査室
御次 おつぎ 御膳や様々な道具の運搬から対面所掃除などを担当。 総務部
切手書 きってがき 七ツ口を通ってやってくる外部からの来訪者の持つ「御切手」という通行手形をあらためる役職。 警備員
呉服之間 ごふくのま 将軍、御台所の衣装仕立て係。 購買部
御坊主 おぼうず 将軍の雑用係。剃髪姿で羽織袴を着用している。中高年の女性が就く事が多く、場合によっては中奥へ出入りすることもあった。 秘書

将軍が朝と夜に大奥に訪れるあいさつに参加できる方たちです

お目見え以下(95人)

読みかた 仕事役割 会社では
御広座敷 おひろざしき 表使の下働き。大奥を来訪した女使たちの御膳の世話をした。 食堂担当
御三之間 おさんのま 御三之間以上の居間の掃除一切をこなす。 清掃員
御仲居 おなかい 御膳所にて料理一切の煮炊きを担当。 食堂担当
火之番 ひのばん 昼夜を問わず大奥内の火の元を見回る。武芸に長けており警備員的な役割も担っていた。 警備員
御茶之間 おちゃのま 御台所の茶湯を出す役。 事務員
御使番 おつかいばん 広敷・御殿間の御錠口の開閉を管理する。 守衛
御半下(御末) おはした(おすえ) 大奥の雑用一切を受け持つ下女。給料90万 総務部

給料は少ないですが、奥女中にいたという事実を得ることができます。

サポート役

更にお目見え以上の人が私的に雇ったサポート役が数百人います。

たくさんの人達が働いていますね!

これら全部で1000人以上います。

 

それでは、次に、大奥の一日の流れについて簡単に見てみましょう。

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大奥一日の生活(御台所)

時代や 大奥シリーズ 御台所&尼様#時代や #大奥#尼姿

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ここでは御台所(正室)の流れを簡単に見てみましょう。

篤姫もこんな感じの一日を過ごせいていたのでしょうね。

時間 出来事 備考
午前7時頃 御台所起床、入浴、着替え 大奥が動き出す
午前8時頃 朝食、お化粧、着替え、将軍参拝 将軍と一緒に仏間に参拝する
午前10時頃 朝の総触れ、着替え 大奥お目見え以上と将軍が一堂に集まり挨拶をする
12時頃 昼食、健康チェック 昼食後は自由時間(かるた、読書)
午後2時頃(昼八つ) おやつ(金平糖、落雁などのスイーツ) 八つ時がおやつの語源
午後6時 夕食、着替え、入浴 豪華、お酒も出ることも、門限は6時
午後8時 夜の総触れ、着替え 夜の将軍の挨拶
午後9時 ご就寝か将軍との夜の時間 将軍来なければ空いた時間は自由時間
その他 トイレ 処理は女中の仕事

御台所を中心に一日の流れを見てみました。

身の回りの世話は全て女中さんがこなします。

 

着替えが一日5回もあります。女中さんは大変です。

その着物は一回しか着ず、払い下げるというのですから、これはお金がかかるわけです。

 

食事も3回プラスおやつ付き。これは良いですね。

自由時間も結構あって、なかなか優雅な暮らしをさせてくれるんですね!

もちろんそのサポートは全て女中さんがやります。

まあ、そのために雇われているのですから当たり前ですが。

 

そして入浴は朝は必ず、夕方は将軍がお泊りになるなら入ります。

 

何もかも女中にやってもらい、自分でやらないので、不健康になりそうです。

実際早死にする御台所の方多いですが、こんな生活を続けているからというものあるのかもしれませんね。

 

では次に、将軍との夜の生活について触れてみたいと思います。

将軍に見初められ、寝間をともにしたら「お手つき」

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将軍は、大奥に何をしに来るのでしょう?

それは、祖先への参拝、大奥の方たちとの挨拶、そして、御台所か側室、側室候補の方とのお世継ぎつくりのために来ます。

女の方を、好きで来られる将軍もおられると思いますが、世継ぎをつくるのも将軍のしごとの1つと考えられます。

いつでも会いにこれるのか?

これはなかなかそうは行かないのです。

歴代将軍の月命日には行くことが出来ません。

そうすると、後の将軍は不利ですね。

月の半分くらい行ければ良い方です。

さらに、選べる人は決まっている?

大奥には1000人以上働いていますが、その全ての中から将軍が選べるわけではありません。

まず、お目見え以上の中から(100人弱)器量の良い人を御中臈(7.8人)に選びます。

(30歳を超えた人は「お褥禁止(おしとねきんし)」とされ、高齢出産のリスクヘッジもあり除外されます。)

そして御中臈の中から夜をともにする人を選ぶのです。

意外と選択肢が狭いですね。

将軍と寝間をともにすると「お手つき」と呼ばれる

ここがなかなか自由では無いのです。

見張り役がついているのです。

将軍とそのお相手の布団のすぐとなりに、背中を向けた添い寝役の女中が二人の会話の内容を聞き逃さないように監視。

そして、ついたてを挟んで、二人の尼さんが聞き耳立てて監視

(女が将軍におねだり(例えば、祈祷所を江戸の〇〇寺に作って欲しいなど)をしないようにチェック。将軍の権力を利用しようとする輩は多いです。商人や、僧侶の娘を大奥に忍び込ませ、寝間で将軍に約束をねだるなんてことがしょっちゅうあったようです。)

将軍は、周囲を完全に監視されながら、二人の世界を作らなければならないのです。

これは、盛り上がろうにもなかなか盛り上がれないのでは?

監視される方も監視する方もやりづらいですね。

将軍と寝間を共にすると「お手つき」と呼ばれます。

将軍の手がついたって意味ですね。

お手つきになった女中を、「お汚れ」などと言う女中もいますが、嫉妬心からでしょう。

 

それを乗り越え、晴れて子どもをご懐妊ということになると

ここで側室になることが出来ます。

女子が生まれば「お腹様」。男子が生まれば、「お部屋様」となり個室を与えられ、権力を手にすることが出来ました。

これこそが、大奥での成功!といえるでしょう。

 

一方、大奥の上級女中は、一生を奥勤めで終えなければなりませんが、将軍にお目見えしない下級女中は

お役目を終えることも可能のようで、その場合、奥勤めをしたことが、後の婚姻の役にたったりしたようです。

様々な活用方法がありますね。

 

最後に

大奥は江戸時代、本当にたくさんの人が将軍の御台所のために働き、そして、住んでいた場所です。

周りの世界から隔離された閉鎖的な世界ではありますが、独自の文化と言っても良いのではないでしょうか?

将軍の跡継ぎを残すためには様々な仕組みとやり方が必要だったのです。

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