大河ドラマや、歴史小説、歴史の映画を見ていると、「石」という言葉が出てきます。

例えば、大河ドラマ「西郷どん」では

西郷隆盛の給料が41石(よんじゅういっこく)だったりと出てきます。

また、100両を借金をする場面もあるのですが、その価値ってどれほどなのでしょう?

まずは基準として1石(いっこく)とはどのような単位で、価値があり、意味があるのかを調べてみました。

表にしてみましたのでご覧ください

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江戸時代後期から幕末の一石の価値を現代の値段に変換表

全て一石を換算して現代の値段で見てみましょう。

一石の価値をだいたい把握して、当時の金銭感覚を想像してみましょう。

一石を他の物で変換すると?

一石と等価値の物現代の値段に変換1 現代の値段に変換2
江戸後期(価値高め) ⇒幕末(価値低下)
米価1両(俵1~2.5俵)63000円 ⇒12600円
金1両19000円7000円
労働賃金1両分

(23人分)

32万円6万円
そば1両分

(406杯)

20万円12万円

※数値は、目安としてご覧ください。

※価値は、現在の値段を当てはめています。

分かることは、江戸後期から幕末にかけて、一気に物の価値が下がったことと、

結構、対象にする項目によって、かなりのばらつきがありますね。

特に米の価値はだだ下がりでしたね。

そして、そんな環境の時代の中、西郷隆盛が島津家からもらっていた金額とは!

西郷隆盛の給料41石(年収)はいくら?

西郷隆盛の似顔絵イラスト

ズバリ!「51万」円!

西郷隆盛が産まれたのは江戸後期ですが、そこから幕末にかけて相当米や金の価値が下がっています。

西郷隆盛26歳のときの仕事は郡方書役助でしたが、その給料41石はいくらか?

一石が物が変われば価値、値段も変わっていくので一概には言えませんが、金と米の価格から換算してみましょう

年収米換算金換算
江戸後期516、600円(約51万)779、000円(約78万)
幕末258、300円(約25万)287、000円(約28万)

いやあ、相当少ないですね。

年収100万円満たないのですよ。

これは、農業もやらなければ食べてはいけませんね。

特に、西郷家は、武士ではありましたが、高い身分ではなかったので、重役につけなかったということも少ない理由の一つでしょう。

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しかも、鹿児島は米があまり獲れませんでしたから、米の価格は更に高く、手に入れるのはかなり厳しかったでしょう。

西郷家が借金した100両の価値

西郷家が貧しさ極まって、栄養失調が原因で病気になった西郷隆盛の弟のまだ幼い西郷従道の治療代などを工面するために、西郷隆盛の父は借金をします。

西郷隆盛も一緒にお金を借りに行きました。20歳前の頃ですね。

※借りたのは、「川内川の水が干上がることはあっても板垣家の財産が干上がることはない」と謳われた豪商「板垣与三次でした。

その時の金額が100両でした。

これも表にしてみましょう。

1両=一石で計算です。

米換算金換算
江戸後期630万190万
幕末190万70万

借りた時(江戸後期)に比べ、幕末では三分の一ほどに価値が下がっています!

借りても価値がどんどん下がったこの時期、あっという間に借りたお金は底をつき、返せず、

借金が残ったしまったようです。

そして、更に100両を借りたようですが、貧乏が基本の西郷隆盛の青年時代だったのです。

※ちなみに戦国時代の価値は?

一石いくら?戦国大名たち石高一覧!一位徳川家康公!

奄美大島での扶持は?

奄美大島で扶持が18石だったりします。

これは、幕末の一石12600円の米価を18倍すると226800円になります。

これは毎月もらえる扶持です。

逆に、奄美大島に隠れているだけでこの米価分をもらえるならば良いのでは?

2番めの妻も娶っていますしね微笑

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では、西郷隆盛は、借金を実際に返せたのでしょうか?

西郷隆盛借金返済!

幕末を通り越し、明治時代になってからやっと返済出来ました。

陸軍元帥というお偉いさんになってからというから驚きです。

実に25年ほどの歳月が流れていました。

明治天皇が西国を行幸されるのに同行した途中で、お金を返しに行ったのでした。

(明治天皇からもお金を頂いていた?)

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その時は、借りた200両の倍、400両を返金しようとしたようですが、板垣に「200両で良い」と言われ、400両は受け取ってもらえなかったようです。

 

ちなみに明治時代の1両は1円と換算され、価値としては、2万円程度だと言われています。

1両=1円=2万円(現在の価値換算で)。

ということは、200両は200万円となります。

最初に借りた100両の価値が、米換算で、630万円だったことを考えると、最終的には、かなりお安く返金したことになるのでしょう笑

まとめ

こうしてみると、一概に現在の価値を単純に当てはめることは出来ないとしても、大体のイメージは湧くと思います。

江戸後期は、一石=63000円。

幕末は、一石=12600円。

※いずれも米換算。

西行隆盛の給料は、江戸後期で51万円。

幕末で、25万円だったのです。

※年収です。

 

特に、価値が下がっていく局面は、結構厳しいですね。

一石の価値、参考にしていただければと思います!

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