2020年大河の主役を演じるぞ!
オリンピックイヤー2020年の大河ドラマは、明智光秀主人公の「麒麟がくる」に決定しました!パチパチ!
明智光秀役は長谷川博己さん。
戦国時代の初期(戦国ビギニング)を全く新しい人物像解釈で描く「大河新時代」の幕開けの記念すべき作品になりそうです!
その主人公「明智光秀」にはいろんな名前がありました。
おそらくドラマでも出てくるでしょう。
その名前を解説しておきたいと思います!
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明智光秀の名前
それでは、数種類あるお名前をご紹介していきますね。
参考記事→戦国武将・徳川家康公の名前の構造4つを5分で簡単に説明します!
まずは幼名の名前からです。
幼名・彦太郎(ひこたろう)
生まれてから元服するまでの間使われる名前を幼名といいます。
幼名期は、この彦太郎という名前で呼ばれていたようです。
太郎とは、長男を意味しますので、明智家の嫡男として生を受けたのです!
彦は男子に付けられる名前で、女子の「姫」の対義語です。
容姿や才に秀でた男子っていう意味もあるようで、光秀は名前のとおりに育っていったと言えましょう!
次に名字と実名についてです。
名字と諱(実名)・明智光秀(あけちみつひで)
もっとも一般的な名前ですね。
明智は、名字です。
名字は、基本的に地名から付けられることが多く、光秀の場合も明智は美濃の国(今の岐阜県)の可児市にあった「明智庄」という所から来ているようです。この明智庄に光秀の祖先が住んでいたのですね。
名字について詳しくはこちら→名字ランキングベスト10!意味・由来・歴史を知ろう!
光秀は「諱(いみな)」(実名)てやつですね。
「諱」は実名のことですが、生きている間は使用せず、死者に贈る名前として扱われていました。
死者に贈る名前なので「忌む名前」、そこから「忌み名」→「諱」となったんですね。
詳しくはこちらを→戦国武将の実名は「諱」という。口出しNGの真の理由とは?
では普段はどの様な名前で呼ばれていたのでしょうか?
通称・十兵衛(じゅうべえ)
普段は、この通称と呼ばれる「十兵衛」という名前で基本的には呼ばれていました。
大河ドラマをみられている方には分かると思いますが、西郷隆盛が普段は「吉之助」と呼ばれていましたが、
この「吉之助」が通称ってわけです。
これと同じように、明智光秀の場合は「十兵衛」が普段呼ばれる通称ってことになります。
ドラマでもおそらくこの十兵衛って呼ばれる事が多いでしょう。
次に、主君織田信長が働きかけ朝廷から与えられた官位名(仮名)をご紹介しましょう!
仮名・惟任日向守(これとうひゅうがのかみ)
惟任日向守は武家官位の仮名(けみょう)です。
主君織田信長が朝廷に働きかけて授かった名前でした。
※仮名とは肩書名のようなものです。
惟任とは、九州大分地方で平安時代鎌倉時代の頃有力な勢力を誇った武士団「大神氏」の通字(とおりじ)です。
※通字とは、先祖代々受け継がれる字のこと
日向守とは、日向の国(現在の宮崎県)の長官(治める人)の官位のことです。
しかし、武士の力が強くなった戦国時代は、部下への恩賞として私称で名乗れるような風習がありましたので、
よって、この光秀の場合も実際に日向国を治める人という意味での日向守ではなく、完全に恩賞として授かった名前です。
もう少し詳しくはこちら→「内府様」徳川家康公は実名ではなく仮名で呼ばれていた!受領名編!
次に、自分で付けたちょっとおしゃれな名前をご紹介です。
雅号・咲庵(しょうあん)
雅号に光秀は咲庵と名付けていました。
※雅号とは、本名以外につける風雅な名前のことです。
文化を愛し繊細な心を持ち合わせた明智光秀ならではな名前ですね。
「庵に咲く」。ほのかに明るいイメージがあります。いい名前です!
明智光秀の咲庵的な人生を描いた本です⇓
あだ名・キンカ頭(金柑頭)
これは主君織田信長から命名されたあだ名ですね。
光秀の頭の形が柑橘の金柑に似ていることからこのあだ名になったようです。
また、金は光ると言う意味があることから、禿げている光秀の頭に対して名付けたという説もあります。
漢字の組み合わせからも絡めているようです。「光」と「秀」の上下を足してみれば「禿(はげ)」になりますよね。(ああ細かいです!)
そもそも、このあだ名が付けられたきっかけが、お酒の宴席での最中に、光秀が席を立った所、信長に見つかり「このキンカ頭!」と頭をひっぱたいたと言うところから来ています。
繊細な光秀は、このお酒の席での戯言をどうしてもストレスに感じてしまっていたので、これが降って謀反の遠因になっていたことも十分考えられるでしょう!怖いですねええ。
最後に、明智家の大本を表す本姓という名前をご紹介いたしましょう。
本姓・源氏(げんじ)
古代以来の氏族(祖先を同じくする同族家の集団)名を本姓といいますが、明智家の場合は、源氏の系譜となります。
徳川家康もこの源氏でした。足利家も源氏であるので、光秀も天下をとった後、征夷大将軍を目指していたのかもしれませんね!
まとめ
様々な名前を光秀は持っていましたね。
光秀に限らず戦国武将たちは多くの名前を持っていました。
まとめると
名前 | 意味 |
明智 | 名字 |
光秀 | 諱(実名) |
彦太郎 | 幼名 |
十兵衛 | 通称 |
惟任 | 大神氏の通字 |
日向守 | 官名 |
咲庵 | 雅号 |
キンカ頭 | あだ名 |
源氏 | 本姓 |
です。
名前を理解されるとより物語がわかりやすいでしょう!