これが国宝・彦根城!!!!
日本100名城で、国宝5大天守の一つに数えられる、彦根城!
德川四天王の一人、井伊直政が、石田三成の居館だった佐和山城から徳川家康の命令で移転して築城しようとした城です。(実際に築城したのは直政の息子以降)
参照:三成に過ぎたるものが2つあり 島の左近に佐和山の城」の城調査!
幕末の日米修好通商条約の締結にGOサインを出し、開国した江戸幕府の大老、
井伊直弼が生まれた城でもあります。
今回、そんなイケてる城、彦根城を見ていきたいと思います1
国宝・彦根城!
教科書や、写真ではよく見る彦根城ですが、実際に間近に行ってみるのは初めてでした。
とにかくはやる気持ちを抑え、朝一で向かう事にしました。
JR東海道本線の彦根駅を降りると、一度佐和山城と島左近の館跡の清凉寺を見学してから向かいました。
参照:佐和山城下,島左近公屋敷跡の清涼寺に伝わる七不思議をご紹介!
佐和山城から歩くこと、15分くらいでしょうか。
大きな堀と小高い山の上にあの彦根城が遠くに見えたのです!
もう興奮状態にスイッチが入りました!
ちょっと早足になる私の足。
まずは、いろは松を見たい!ということで、佐和口を目指しました。
(佐和口を入ると、藩主など21頭の馬をつなげる馬屋があります!)
いろは松
この松は道に根が飛び出ないような品種をわざわざ土佐(高知)から取り寄せたと言います。
殿様が通るとおりなので、スッキリしていなければならなかったのでしょう。
殿様の権力ってすごいです。
ちなみに47本あったので(いろはにほへと、、、が47文字ある)いろは松と名付けられました。
途中、井伊直弼の歌碑があります。
井伊直弼歌碑と埋木舎
「あふみ(近江)の海 磯うつ浪の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」
意味は、「琵琶湖の浪が打ち寄せるように世のために幾度となく心を砕いてきたと、
幕府大老として国政に力を注いできた心境を歌っています。
これを詠んだ2ヶ月後、井伊直弼は江戸城桜田門外で凶刃に斃れるのです、、、。うっ!
歌碑の近くに井伊直弼がニートの時代に引きこもって暮らしていた屋敷があります。
その名も、「埋木舎」(うもれぎのや)。
「世の中を よそにみつつも 埋もれ木の 埋もれておらむ 心なき身は」と和歌を詠み、
先の見えず、空虚な気持ちを花の咲くことのない埋もれ木を例えに、この屋敷名に込めたのですね!
ただ暮らしていたわけではなく、茶道、居合術、など様々な学びをこの時期得ています。
実に31歳まで埋もれることになるのです。
参照:安政の大獄を執行した井伊直弼の本当の理由とは?幕府愛!
井伊直弼生誕の場所
ちなみに井伊直弼が生まれた場所も彦根城にあります。
その名も楽々園と言います。
かなり立派なお屋敷です。
それでも当時の10分の1の大きさだそうで、井伊家は相当力と財力があった事を
物語ります。
それでは、井伊の御殿様がお城に入るルートをたどって見たいと思います。
まずは大手門!
彦根城大手門橋
大名行列がこの橋を渡っていたのかと想うとドキドキしてしまいます。
それにしても、庶民は城の中には入れなかったわけで、こうして現代人が入って色々
思い馳せることが出来るってとっても幸せなことだと思います!
そのまま大手門を通り、山道を歩きます。
大手山道
ちょっとした坂道なのですが、馬に乗った、または輿に乗った殿様は、ゆるりと城へ向かって
歩んで行ったのでしょう。
さぞ豪華な行列だったのでしょう。
そして、天秤櫓に!
天秤櫓
現存する唯一無二の天秤櫓です。
敵が攻め込まれても橋を落として進行を防ぐことが出来る仕組みになっています。
(天下統一後に建てられた城ですが、当初大坂豊臣家に対しての防御のため造られた城でしたので、実践的な機能がところどころ見られます)
天秤櫓は、長浜城の大手門を移築したと伝えられています。
長浜城は豊臣秀吉が初めて居城とした城です。
太鼓門
その後、太鼓門(どこかの城からの移築だそうです)をくぐり、とうとう天守に到着!の前に着見櫓あとからの眺め!
眼下に屋敷や櫓たちが並んでいます。
殿様たちも、この景色を楽しんだのでしょう。
そして、月が煌々と輝く夜には、きっとお酒など嗜んだり?(想像です)
さあ、いよいよ国宝・天守です!
天守は大津城の天守を移築したと言われています。
小ぶりですが、美しい作りですね!
屋根がかっこいい!
早速中へ!
現代まで残っているって、昔の方たちの建築技術に脱帽です。
隠し部屋や、鉄砲狭間や、二重壁など軍事面も充実しています。
そして、かなり急な階段を登り、天守最上階へ!
天守最上階からの眺めです。
琵琶湖が一望です。敵も一目瞭然です!
きっと戦をしても、難攻不落の名城として名を馳せたことでしょう!
ゆるキャラ「ひこにゃん」はどこにいる?
さて、あのゆるキャラの先駆者ひこにゃんはどこかに出没したりするのでしょうか???
はい!彦根城の本丸(天気のいい日)か彦根城博物館前(天気の悪い日)に登場します!!!
登場時間は当日発表されるようですが、だいたい、10時30分から11時と15時から15時30分の2回彦根城に
出没する可能性が高いです!
ひこにゃん公式サイト→http://hikone-hikonyan.jp/schedule/#201807
西の丸三重櫓
そして西の丸三重櫓は、実は浅井長政の居城でした、小谷城からの一部移築だと言うのです!
小谷の山に、このような天守が建っていたのかと想うとゾクゾクします。
浅井長政とお市の方がこの中にいたかも!
って8割は江戸時代後期に修復しているらしいのですが、ロマンを感じさせてください笑!
石垣も立派!
参照:日本100名城小谷城は浅井長政とお市と茶々・初・江が住んだ山城!
最後に楽々園、玄宮園を見て終了です。
玄宮園
江戸時代前期に造られた、大規模な庭園ですね!
もう一度玄宮園からの彦根城の眺め!
風流ですね!
この庭園の池の周りにある茶屋を使い、茶会が催されたようです。
なんとも華やかだったのでしょうね!
屋形船もあり!
堀から眺める御殿様専用船(復元)で堀を回る屋形船もなかなかのものです!
100名城スタンプはどこに?
彦根城は100名城です。
スタンプは開国記念館にあります(二の丸駐車場の近く)
スタンプの台帳はこちらですね↓
最後に
井伊家の本城彦根城。
いろんな城の移築があり、その息吹が感じられる城です。
石垣も相当立派ですし、庭園もかなり風流です。
江戸時代にタイムスリップ出来ることうけあいです!
今回行きませんでしたが、彦根城博物館も、表御殿風に外観復元され、
中も能舞台や茶室などが展示されて見所いっぱいで楽しそうでした!
基本情報
アクセス→JR彦根駅から徒歩15分位
料金→彦根城と玄宮園(城内のみはない)が800円
営業時間→8時30分~17時
駐車場→近くの公営駐車場は8時30分からやっていて、一日400円とリーズナブルです!
でも、結構早い段階で満車になってしまうようなので、注意です。
(桜庭、大手前、二の丸駐車場の3つがオススメ!)
地図→
駅前の井伊直政!
初代彦根藩藩主!
兜の角がかっこええ!
ちなみに今回2日間の弾丸一人旅だったのですが、その内容にご興味がある方は
参照記事がこちら↓