「とんちんかん」「ずばり」など現在でも何気に使っている言葉。

結構刀に由来する言葉・ことわざが多いのってご存知でしたか?

私も調べてみるまでは、こんなに多いんだって知りませんでした。

いかに私達日本人の生活に密着していたことを裏付けるものですよね。

今回は、そんな刀由来の言葉を由来と意味とともにお伝えします。

知れば知るほど楽しくなることうけあいです!

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目次

あ行

相槌を打つ(あいづちをうつ)

由来→刀を作る過程で、原料である鋼の塊を師匠と弟子1・2人が大鎚(おおづち)で交互に打ったことから。

意味→相手に同意を示すこと。

実例→「君の意見に相槌を打つ

 

一刀両断(いっとうりょうだん)

由来→刀で真っ二つに裂く様子から。

意味→物事をスパッと解決すること。

実例→「新しい社長が会社の問題を一刀両断!」

折り紙付き(おりがみつき)

由来→豊臣秀吉が本阿弥家に日本刀の鑑定を頼み、切れ味や姿の優れたものには「折り紙」という鑑定書が付けられたことから。

意味→信用出来、世間で定評を受けている確かな物。

実例→「あいつの実力は、折り紙付きだよ」

か行

快刀乱麻(かいとうらんま)

由来→乱麻(もつれた糸)を快刀(刀でスパッと斬る)したことから。兄弟の性格を試すため出した課題(もつれた糸)をどのように解決するか?という題目に対して、次男は刀で即座に斬り落としたという中国の故事から。

意味→こじれた問題を速やかに処理すること。

実例→「社長が快刀乱麻で解決した」

代わりばんこ(かわりばんこ)

由来→鉄を作る労働者「番子(ばんこ)」が交代制であったことから。

意味→何人かで交互に作業すること。

実例→「このゲームをかわりばんこに楽しむ」

鍛える(きたえる)

由来→金属を熱し打って強くし、不必要なものを排除する「鍛え」という刀作りの工程から。

意味→厳しい修練をさせ、技術や心身をしっかりとしたものにすること。

実例→「君を一人前の男に鍛えてやろう」

急場(刃)凌ぎ(きゅうばしのぎ)

由来→戦場で欠けた刀を、石などで研ぎ、とりあえず戦えるようにした様子から。

意味→一時しのぎの間に合わせで、なんとかその場を切り抜けること。

実例→「急場凌ぎの作戦を立てた」

極め付き(きわめつき)

由来→極書(きわめがき、刀剣などの鑑定書)が付いていることから。

意味→きちんと鑑定された確かなもの。

実例→「極め付きの最高級の器です」

金鍔(きんつば)

由来→刀の刀身と柄(つか)との間にある丸い金具を形どった和菓子から。

意味→正式には「金鍔焼き」の略称。

さ行

鞘当て(さやあて)

引用:BRUTUS,

由来→二人の武士の鞘が当たったことがきっかけで争いになったことから。

意味→ちょっとしたことから起きる喧嘩のこと。

正真正銘(しょうしんしょうめい)

由来→刀剣に正しい銘(めい、製作者の名前)が刻印されていることから。

意味→偽りのない本物であること。

実例→「正真正銘の真珠だ!」

しのぎを削る(しのぎをけずる)

引用:BRUTUS,

由来→刀同士の戦いの際、しのぎ(刃の側面の平らな部分)で相手の攻撃を受けますが(刃で受けると欠けてしまうため)、そのしのぎが削れるくらいの激しさから。

意味→激しく争うこと。

実例→「しのぎを削り、なんとかここまでやってきた」

地団駄を踏む(じだんだをふむ)

由来→たたら(刀を作る際に風を送る送風機)を踏む動作を「地蹈鞴(じだたら)を踏む」というようになり、そこから転化した。

意味→起こったり悔しがったりして激しく地面を踏むこと。

実例→「地団駄を踏んで悔しがった」

自腹を切る(じばらをきる)

由来→切腹(自分で腹を切る)から。切るは「身銭を切る」の意味に転じる。腹は「懐」に転じる。

意味→自分で代金を負担すること。

実例→「自腹を切って会議場代を払ったよ」

真打ち(しんうち)

由来→御神刀(神社など神様に捧げる刀、守り刀)を打つ時、一番良い出来の刀のことを言いました。

意味→その世界で一番格上の人のこと。

実例→「真打ち登場!」

真剣勝負(しんけんしょうぶ)

由来→本物の剣を用いて(命がけで)勝負することから。

意味→本物の剣を用いて勝負すること。本気で物事に当たること。

実例→「今回の試合は、真剣勝負だな」

助太刀(すけだち)

由来→刀(太刀)をもちいて争い(仇討ち、いざこざ)に加勢する、助けることから。

意味→争っている場面で、力を貸すこと。ヘルプ、お助け、援助の事。

実例→「今からあなたを助太刀します!」

すっぱ抜く(すっぱぬく)

由来→透っ波(すっぱ)、すなわち忍者が刃物を不意に抜く様子から。

意味→秘密を暴くこと。

実例→「とくダネをすっぱ抜きます」

ずばり

由来→刃物で勢いよく斬ったり刺したりする様子から。

意味→急所や核心を性格に突くこと。

実例→「ずばりあなたは黒でしょう」

切羽詰まる(せっぱつまる)

引用:BRUTUS,

由来→鞘(さや)と柄(つか)の間で鍔(つば)を固定する金具が血で詰まり(固まり)刀が抜けなくなることから。

意味→物事が差し迫って、切り抜けられなくなること。

実例→「この切羽詰まった状況を、どのように切り抜けるか、考えよう」

反りが合わない(そりがあわない)

引用:BRUTUS,

由来→刀の反り(刀の湾曲)が鞘(さや)の反り(刀の入れ物の湾曲)と合わず、入らない様子から。

意味→お互いの考えや性格の違いから、人間関係が上手くいかないこと。

実例→「どうもあの娘とは反りが合わないんだ」

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た行

太刀打ち(たちうち)

由来→太刀(刀)で打ち合うことから。

意味→まともに物事を争って競うこと。

実例→「あなたは強すぎて太刀打ちできない」

単刀直入(たんとうちょくにゅう)

由来→単刀(一人)で敵陣に切り込む様子から。

意味→前置きを省き、すぐに本題に入ること。

実例→「単刀直入に申し上げます!」

丁々発止(ちょうちょうはっし)

由来→刀を互いに打ち合う音から。丁々は続けて打ち合わせる音。発止は固いものが打ち合う音。

意味→互いに激しく議論を戦わせること。

実例→「丁々発止の会議が深夜まで行われた」

地金が出る(じがねがでる)

 

由来→刀を研ぎすぎて元の地金が見えてしまう様子から。

意味→取り繕っていたものが取れて、本性が露出すること。ボロが出ること。

実例→「遂に、地金が出たね」

付け焼き刃(つけやきば)

由来→刀を硬くするため焼きを入れると刃文が出るのですが、素人が焼きを入れずに刃文を付けてごまかしたことから。

意味→その場をしのぐためのにわかな技術や知識のこと。

実例→「とりあえず、付け焼き刃の知識で挑むしかないな」

鍔迫り合い(つばぜりあい)

引用:BRUTUS,

由来→お互いの鍔と鍔同士を受け止め、押し合い、両者一歩も譲らない戦いの様子から。

意味→実力が拮抗した戦い、争いのこと。

伝家の宝刀(でんかのほうとう)

 

由来→家宝として伝わる名刀を指します。

意味→とっておきの奥の手を出すこと。

実例→「こうなったら、伝家の宝刀を繰り出すしかないな!」

ドスの利いた声(どすのきいたこえ)

由来→短刀を「ドス」と言い、ドスは懐に隠し持って相手を脅す時に使うことから「おどす」の「お」が外れた言葉。そして脅すときはドスをちらつかせ凄みを利かせるから「ドスを利かせる」。脅す時の声は太く低く怖さを強調することから。

意味→太くて低くて凄みのある声の事。

実例→「ドスの利いた声で相手を震え上がらせた」

土壇場(どたんば)

由来→首を斬るために築いた土の刑場の事で、生きる最後の場所という所から。

意味→物事が決定する最後の場面のこと。

実例→「ドタキャン(土壇場でキャンセル)されたあ!」

とんちんかん

由来→師匠と弟子の刀を打つ時の音が「トンテンカン」と音がずれて響く様子から。本来は「トンカントンカン」

意味→つじつまの合わないこと。間抜けな言動すること、または人のこと。

実例→「とんちんかんな事ばっかり言わないで、しっかりして!」

な行

なまくら

由来→刀の切れ味が鈍い様子から。

意味→怠け者や力のない者のこと。

実例→「君は正直言って、なまくらだ!」

抜き打ち(ぬきうち)

由来→刀を抜くと同時に斬りつける様子から。

意味→不意打ち状態のこと。

実例→「抜き打ちで、テストをしまーす!」

抜き差しならぬ(ぬきさしならぬ)

由来→刀を抜くのも差すのもままならない様子から。

意味→どうにもならない状態のこと。

実例→「こいつは、抜き差しならねえなあ!」

は行

左側通行(ひだりがわつうこう)

由来→武士がすれ違う時、刀がぶつかるのを防ぎ、無用の争いを避けたことから。

意味→武士の世のルールがそのまま明治維新でも受け継がれました。

懐刀(ふところがたな)

由来→懐に入れてある護身用の刀の事で、いざという時に役に立つ様子から。

意味→極秘の計画などに関わる腹心の知恵者の部下のこと。

実例→「社長の懐刀が、起死回生の作戦を考え出した!」

ま行

身から出た錆(みからでたさび)

由来→手入れをしない刀は、刀身(身)から錆が生じ、錆びると刀の切れ味が落ち、いざという時に使い物にならず命を落とすことになることから。

意味→自分が犯した罪や怠慢によって、自らが苦しむことにあること。

実例→「今苦しんでいるのは身から出た錆だな」

目貫通り(めぬきどおり)

引用:歴史人

由来→刀が柄から抜けないように止めておく金具が装飾性が高く、目立つことから。

意味→町の中心の大通りや賑やかな通りのこと。

実例→「この街の目抜き通りはここです」

元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)

引用:BRUTUS,

由来→刀と鞘(刀を入れる入れ物)は反り(湾曲)具合が違うと入らない。その刀専用の鞘に収まる様子から。

意味→本来あるべきところに戻ること。仲違いが解消され、元の関係に戻ること。

実例→「あのカップルは色々あったが、元の鞘に収まったね」

や行

焼きが回る(やきがまわる)

由来→本来刀を強くする焼入れの際、火が行き渡りすぎて、かえって刀の切れ味が落ちる様子から。

意味→年をとるなどして、思考力や腕前などが鈍ること。

実例→「あなたも年をとって焼きが回わったわね」

焼きを入れる(やきをいれる)

由来→刀鍛冶が打った刀を高温(750度)で焼き、その後、冷水で一気に冷やす刀を強くする過程から。

意味→刺激を与え、気を引き締めること。

実例→「お前に焼きを入れてやる!」

やさぐれ

由来→刀が鞘(さや、やさの反転)からはずれる(ぐれる)様子から。

意味→家出や、投げやりな様子のこと。

実例→「君のやさぐれた姿は見ていられないよ」

槍玉にあげる(やりだまにあげる)

由来→槍玉は槍を手玉のように扱うこと。槍玉をあげるは人を槍で刺し、高くあげ、手玉のように扱うこと。

意味→非難、攻撃の対象として責めること。

実例→「人間関係の問題が槍玉にあげられた」

ら行

両刀使い(りょうとうづかい)

引用:BRUTUS,

由来→太刀と脇差の大小の刀を用いて戦う様子から。

意味→二種類の違ったモノを好んだり用いたりすること。

実例→「あの人は、甘いも辛いのも、両刀使い出来ちゃうんだ」

横槍を入れる(よこやりをいれる)

由来→戦場で別働隊が脇より槍で攻め込んでくることから。

意味→横から口を出し、人の行動を妨害すること。

実例→「横やりをいれて、邪魔をするなよ」

まとめ

刀に由来する言葉をご紹介してきました。由来を知ると言葉にまた輝きが増してくるような感覚を覚えるのは錯覚でしょうか?私達の祖先が作った言葉達を堪能し、日本人としての文化を学ぶことが出来たら幸いですね。

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参考資料:BRUTUS,歴史人、宝島