三途の川を渡るのにお金がかかるって知ってましたか?
えっ?知らない?
そうですか。そう、普通は知らないですよね。
でも実際にお金がかかるんです!
ではいくらかかるんでしょうか??
それは、、、、。
「六文銭!」
お、おう、六文銭、、。
って、今のお金じゃないではないですか?って声が聞こえそうですが。
では、現代のお金に直すと?
お教えしますので、もう少しお待ち下さい。
そして、三途の川の渡し賃には、意外な理由があったのです。
今回は、三途の川の渡し賃やその由来について解説していきます。
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三途の川の渡し賃、六文銭は現代だといくら?
答えは、、、、、、
「300円!」です。
(一文=50円、50✕6=300円)
のり弁当一食か、牛丼も約1杯食べれますかね。
または、3COINSで一品買えますね!
どう反応したら良いのでしょう?
やはり、安いと言うべきか?
それともそもそもお金なんかとるなよ!っていうべきか?
微妙ですね。
渡し賃がわかったところで、ちょっと、三途の川について興味が湧いたので調べてみたいと思います。
死後の世界を少し知っていたほうが今の世界をより充実して生きられるかもしれませんね。
三途の川について?
三途の川はどこにあるのでしょう?
これは、仏教に由来するものです。
此岸(しがん・この世)と彼岸(ひがん・あの世)の境目に三途の川があるのです。
きっと、どんよりした川の色をしているのでしょうね。
死んだ人間は、死んでから7日目に三途の川を渡るといいます。現在でも法要が行われる「初七日(しょなのか)」ですね。
この時、閻魔大王などの十人の王から裁きを受けます
生前の罪の重さによって渡る場所が決まるのです。
表にしてみてみましょう。
罪の種類 | 渡る場所 |
善人 | 金銀七宝で作られた橋 |
軽い罪人 | 山水瀬と呼ばれる浅瀬 |
重罪人 | 強深瀬と呼ばれる激流 |
このように渡る場所が3つあります。
このことから「三途の川」と言います。
この中では、なんとしても橋から渡れるようにしたいものです。
初七日の法要は重要です。
この法要によってより良い橋から渡れるようにお祈りをするのです。
しかし、しかし、重罪人と判断されてしまった場合は最悪です。
激流の川は、上流から岩が流れてきてガンガンもう既に死んだ肉体にぶつかり砕け散り、そして復活をする、その繰り返し。激痛でしかありません。何度も死ぬ痛みを味わうってことです。イヤです!
さらに、大蛇が潜んでいて、食われてしまうこともあるという、、、。死んでいながら生き地獄を味わう感覚です。イヤです!
そして、渡りきれないとそのまま地獄へ流されていくのです。
絶対にイヤです!
あの世に行くのがかなりの確率で難しくなってきます!
橋を勝ち取れるように、現世で良い行いをするようにしましょう!
渡し賃六文銭(300円)はなぜ必要なのでしょう?
三途の川の3つの選別される渡り方は、実は平安時代には一つに統一されます。
どんな人も全員が舟に乗ってこの世からあの世へ行くのです。
エッツ!
ちょっとビックリですね。
何があったのでしょうか?
一説には、現世で善き行いをするのは現実的に難しい(戦争では人を殺すし、生きるためには盗みもしなければならない、、、、)
そうなると殆どの人が地獄へ落ちるようになってしまいます。
それを避けるために最低でも六文銭あればあの世へ行けるようになったのだと。
うーん。なんかちょっぴり納得してしまいました。
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まあ、兎にも角にも善人も悪人も全て舟に乗れるようになります。
しかし、その時の条件が一つだけありました。
それが、渡し賃が六文銭必要だということです。
もしも、六文銭を持っていない場合、衣服を剥ぎ取られてしまうというペナルティが待っています。
なので、常に六文銭(冥銭)を用意しておくようにしましょう!?
三途の川の河原は「石の河原」?それとも「お花畑」?
三途の川河原を「賽の河原」といいます。
ココには、親より先に死んだ子供が集まります
せめてもの罪滅ぼしのため、親の供養のために石を積み上げます。
しかし、積んでも積んでも鬼が石を崩してしまいます。
苦労が報われない。そんな悲しい場所です。
嫌だーーー!
(後で、地蔵菩薩様が助けに来てくれるのですがね。ホッ。)
しかしながら、一説によると、三途の川の河原が花畑だという説もあります。
お花畑が見えた場合は、三途の川すら渡らずに現世に戻れる可能性があります!
一発逆転ホームランです。
そんな奇跡、起こるといいですね。
真田家の家紋が六文銭であった理由
「六文銭」といえば、戦国時代の大名、真田家をイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
大河ドラマ「真田丸」では、主人公として取り上げられていましたよね。
この真田家の家紋が「六文銭」だったのです!
では何故「六文銭」だったのでしょうか?
真田家の家紋についてみていきましょう!
先程、三途の川を渡るときには六文銭というお金が必要で、そのお金がないとすぐに舟で渡ることが出来ず、服を剥ぎ取られてしまう、というお話をしました。
なので、常に六文銭を用意しておくべきですっていう話でした。
ここに真田家の真髄がありました。
要するに、「いつ命を落としても大丈夫なように、六文銭を常に身につけておく」
転じて、「常に命がけで戦うことを心がけるべし!」
という、武士としての心構えを六文銭を家紋とすることで表明したのでした。
これを「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」すなわち、仏の為に身命を捧げて惜しまないということを意味します。崇高な生き方ですねえ。
まとめ
死んだ後の世界は仏教の世界観に影響を私達は受けているのが大きかもしれません。
三途の川を橋で渡るには、良き行いをすることです。
もしダメでも、六文銭があればなんとかあの世へは行けます。
その六文銭は300円。これだけは忘れずに!
そして、この六文銭を持つということは、常に命がけで戦う、またはこうどうするっていうことです。
この真田家の考え方を取り入れて死んでも悔いのないように、日々を生きて行くのも良いのではないでしょうか?
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