「節義の士なり!」

と中岡慎太郎を評したのは、薩摩藩の西郷隆盛でした!

中岡慎太郎

引用:wikipedia

土佐藩を脱藩した中岡慎太郎の一番の功績は、

何と言っても江戸幕府を終わらせて、明治維新新政府の中心になる薩摩藩と長州藩が手を結ぶ、

「薩長同盟」の成立に相当尽力したことでしょう!

中岡慎太郎なくして薩長同盟はなかったでしょう。

ひいては、明治維新もまた違った形になっていたかも知れません!

 

今回は、そんな中岡慎太郎にスポットライトを当て、薩長同盟にどのように関わったのか?

中岡慎太郎の子孫に誰がいるのか?

中岡慎太郎とはどんな人物だったのか?評価は?

 

そしてどのように暗殺されたのか?を見てみたいと思います!

※大河ドラマ「西郷どん」では山口翔悟さんが演じています!

薩長同盟での中岡慎太郎の活躍とは?

まず、薩長同盟とはどんな同盟だったのか?

簡単にいえば、薩摩藩と長州藩が手を結び、幕府軍に対抗した同盟のことですが、詳しくはこちらを御覧くださいね。

薩長同盟の内容をわかりやすく図で解説!坂本龍馬は何をした?

薩長同盟メンバーが明治維新新政府の中心メンバーになっていくことを考えると、とてつもなく重要な同盟でした。

 

中岡慎太郎は、何をしたかと言いますと、

薩摩藩側の西郷隆盛を「新しい世の中を作るため、長州と手を組みましょう!」と熱く説得し、

長州藩の桂小五郎(木戸孝允)との会談をセッティングするところまで持っていくことに成功させたことが上げられます!

(一方坂本龍馬は桂小五郎を説得していました)

 

まあ、一度はこの会見は流れるのですが、その失敗をなんとか乗り切り、もう一度セッティングし直し、

最終的に薩長同盟を成立させたことにあります!

 

禁門の変(長州藩が京都御所に攻め込み、薩摩藩が抑え込み勝利した戦い)以来、長州藩と薩摩藩との仲は最悪。

土佐藩士だった中岡慎太郎はその頃脱藩し、長州側として禁門の変を戦っていましたので長州の気持ちもわかります。

 

この当時相当力があった2つの藩、薩摩と長州をむすびつけて倒幕運動を起こすことは、中岡慎太郎の悲願でした!

さらにその翌年の夏、土佐藩も巻き込んで倒幕と王政復古を目指す、薩土盟約を京都吉田屋で締結するに至ります。

それを見事やってのけるのです!

うーん素晴らしい!

近江屋で暗殺される!

薩土盟約を締結させた、1867年の年末の夕刻。

中岡慎太郎は京都四条の近江屋という醤油屋にいる坂本龍馬を訪ねていました。

目的は、土佐藩士がある事件で新選組に襲撃されたことについて話し合うためでした。

 

2階で話し合っていたのですが、夜、近江屋の入り口に十津川郷士を名乗るものが現れ、「坂本龍馬に会いたい」言ってきました。

十津川郷士といえば、中岡がリーダーを務める武力倒幕集団、陸援隊にも50名ほどいました。故に油断させるために名乗ったかも知れません!

龍馬の用心棒で力士の山田藤吉は、龍馬に会わせようと、振り返りますが、そこを後ろから斬られてしまいます。

 

物音に気づいた龍馬が土佐弁で「騒ぐな!」と口走ってしまったことから居場所がバレ、刺客たちが中岡達がいる部屋に乱入します。

 

まず龍馬が額と後頭部と背中を斬られ即死!

中岡慎太郎は、身につけていた脇差で全身十数箇所斬られながらも鞘ごと相手の刀を防ぎ、大量の出血をしながら気絶!

刺客は逃げ去りました。

 

その後中岡慎太郎は気を取り戻すと、2日間は生き延び焼き飯を食べれるほどに復活をしますが、吐き気をもよおし、29歳の短い生涯を終えます!

暗殺された理由

いろんな説がありますが、有力な説は、幕府側のお偉い方による指令が実行犯に降ったと見るべきでしょう!

京都見廻組といえば、当時会津藩、松平容保の指揮下にいました。

松平容保は幕府の中心人物。ここから、倒幕を唱える行動をし続けていた坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺されたとしても不思議ではありませんね!

中岡慎太郎の子孫(親戚)にアノ人が?

中岡慎太郎の姉の夫に川島総次というものがいて、その子孫になんと、芸人さんの『劇団ひとり」さんがいるというのです!

おおおっ!

劇団ひとりさんといえば、大河ドラマ「西郷どん」でも土佐出身のジョン万次郎役で出演されていましたよね!

参照:ジョン万次郎が大河ドラマに?英語をどうやって覚えたの?

ひとりさんは、男気溢れてユーモアもあると私は感じていますが、遠い祖先の中岡慎太郎はどのような性格だったのでしょうか・

 

人々の評価から、その人物像を紐解いていきましょう!

中岡慎太郎の性格、評価

基本的には真面目な人で、超合理的で行動派だったことが浮かび上がってきます。

 

脱藩するときなど、「ちょっとタバコを買ってくる」と言って、そのまま18里を駆け抜けちゃう身軽さ!

 

略を好み、大志あり」この言葉は中岡慎太郎を要約しています。無駄を排し、先を見通して先手を打つ!惜しい人を若くしてなくしました!

 

宰相の器」とする声があります。政治力も木戸孝允と並ぶものがあると評され、もし生きていいたら、新政府の中心メンバーに名を連ねていたこと

間違いないでしょう!見てみたかった!

参照:桂小五郎(木戸孝允)とは?イケメンで剣豪で大政治家!

また、論客で、議論をしたらまず負けなそうな感じです。弁舌さわやかで、1時間もあれば大概のことは説得出来てしまう程の話術を持っていました。

説得させられてみたい!!

 

そして、胆力、また剣の方も武市半平太に学び、かなりの実力者だったようです。近江屋でなんとか即死を免れた事を見ても一目瞭然です。

中岡慎太郎対坂本龍馬、中岡慎太郎対桂小五郎など見てみたいですね!

 

まあ、真面目故に、女の人との色恋に関してはあまり大ぴらにしなかったようで。陰でコソコソタイプだったようです。

でも面白い人だったようで、女の人にも好かれていたようですね!普段のキリッとしためんと、女の人の前でしか見せない愛嬌ある姿の

ギャップがそうさせたのかもしれませんね!

中岡慎太郎

引用:wikipedia

上の写真の黒く塗りつぶされている部分は女の人がいたようです。こんな満面の笑みの志士の写真はあまり見かけませんが、

中岡慎太郎の心許した時の素顔が垣間見れてますます好感度アップです!

最後に

才気あふれ、人格も持ち合わせ、胆力もある、総合的に死角のない人物だったことが伺い知れました!

天はこのような人も生み出すのですね。

美人薄命ではないですが、才人薄命って感じでしょうか?

もしも中岡慎太郎が長生きしていたら、どういう日本を作り上げていたのでしょう?

それは興味がありますね!

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