東京都両国にある刀剣博物館に行ってきました!
2018年1月19日に渋谷区代々木にあった旧刀剣博物館が移転して両国にオープンしたとのこと。
国宝・重要文化財などに指定されている、刀剣等を190点所蔵されている博物館です。
ゲーム「刀剣乱舞」で刀の魅力を知った私は、巡り巡って刀剣博物館の存在を知り、早速行ってまいりました。
関連記事:天下五剣の一つ、日本刀・三日月宗近とは?刀剣乱舞にも登場!
今回は、刀剣博物館へ行った感想、アクセス、見どころをお伝えしたいと思います。
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刀剣博物館に行った経緯
刀は武将が戦で使う武器ではあるのですが、それと同時に美術品としての扱いを受けていました。
そんな刀を展示しているのが刀剣博物館です。
「刀剣乱舞」というゲームや、戦国武将が好きなので武将が持っていた刀の由来などを知ったことから興味をもった私が見た感想をお伝えしたいと思います。
刀の魅力を知っていただき、実際に刀剣博物館に行かれる前の参考になればと思います。
刀剣博物館感想(企画展)
感想としては3つあります。
1つ目は、戦国の時代を生き抜いた武将たちが実際に所持した刀が展示しているのでそれを見るのが楽しいってことです。
豊臣秀吉や上杉景勝など、そうそうたるメンバーです。
実際に武将たちが刀を触っていたり、眺めていたんだなあと思うと、400年以上前と同じ目線で見ているんだなあと勝手に感じて興奮できます。
2つ目に、刀は美しかったり、力強かったりと一つ一つ刀によって個性があるんだなってことです。
刀の模様だったり、形だったりに現れるのですが、本当に色んな刀によって個性があるんだなあと感じました。
刀を作る刀工たちの熟練の技が、作り出す作品は、ただただすごいなあって見とれてしまいます。
3つ目に、刀を目利きする人がいて実際に価値を付けていたんだなあってことです。
折り紙という鑑定書があって、実際に展示されていましたが、値段も記載されていて、本当に売買されていたんだなあと思うと今と変わらないなと思いました。
そんな見どころがある刀剣博物館について、基本情報から館内情報までお伝えしていきたいと思います。
刀剣博物館基本情報
刀剣博物館の基本情報を抑えておきましょう。
❏住所・・東京都墨田区横網(よこあみ)一丁目12-9
❏問い合わせ・・03-6284-1000
❏開館時間・・9時30分~17時(入館は16時30分まで)
❏休館日・・
○毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日が閉館)
○展示が替わる期間(例・左文字展から次の展示まで一週間お休みになりました。2月12日~2月18日まで)
○年末年始(今回2018年12月25日~2019年1月11日までの18日間おやすみでした。長いですねえ)
❏通常観覧料・・一般1000円、学生500円、中学生以下無料(展示会によって変わります。今回左文字展は一般1200円でした)
❏割引・・
○すみだ北斎美術館の常設展または企画展の半券を掲示すると割引を受けれる。(1割引です)
→掲示すると日付をチェックされてはんこを押されます。
一般1200円→1080円になりました。ちょこっとお得です。(1000円のときは900円です)
※当日のみの有効となっています。平成31年3月31日まで。
関連記事:すみだ北斎美術館へ行った感想!割引・混雑状況・見どころをお伝えします
❏公式サイト・・https://www.touken.or.jp/museum/
❏地図
❏アクセス
電車・・
○JR総武線(各駅停車)両国駅西口から徒歩7分
※隅田川沿いの道を歩いて両国国技館を右手に見ながら更に歩くと右側にあります。
○都営地下鉄大江戸線両国駅A1出口から徒歩5分
※
バス・・
都営バス・墨田区内循環バス「旧安田庭園・同愛記念病院」から徒歩1分
車・・
首都高速6号向島線駒形出口から5分
首都高速7号小松川線錦糸町出口から15分
駐車場
「博物館前駐車場」
※刀剣博物館専用駐車スペースは館内前にあるにはあるけれど5台くらいしか停められません。
「周辺駐車場」
江戸東京博物館前駐車場
料金・・8時~22時15分100円(平日のみ最大料金2000円)/22時~8時1時間100円(夜間最大400円)
台数・・12台
※一時間程観賞されるのならこちらの駐車場が良いかと。1時間半で600円。
JKS PARK 両国駅前
料金・・7時~22時→300円/20分・大相撲開催中は7時~22時500円/20分
台数・・31台
※値段高いですが、近さとわかりやすさならこちらです。1時間半で900円。
国際ファッションセンター駐車場
予約料金・・1日1400円
予約サイト→https://btimes.jp/tokyo/park/29809/
※事前にご予約されるならこちらがおすすめ。一日停められるなら料金もお得。
館内基本情報
入り口は洗練されている
刀の博物館らしく、落ち着いた雰囲気ですね。
槇文彦(まきふみひこ)さんが設計された建物です。(幕張メッセなども設計された方です)
トイレおしゃれ
各階にトイレが用意されています。多目的トイレもありです。
トイレのデザインも洒落ています。
WIFI完備
館内特に外国からの観光客の方も多く、対応されているんだなあと感じました。
ロッカーは充実
1Fと3Fにそれぞれ用意されていました。
大小あり、結構観光客の方はこちらを利用していました。
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館内の仕組み
展示室は3Fで、2Fは会議室などで入れません。
1Fは受付・カフェスペース・無料展示室・グッズ売り場
カフェスペースは休憩スペース
自販機と椅子・テーブルが置いてある、簡易カフェスペースあります。
入り口が分かりにくいですが、矢印の先に自動ドアがありました。
カフェからの眺めです。
旧安田庭園が見れます。
カフェスペース内の自販機です。
ちょっとお安くなっています。
グッズ売り場は専門的
刀剣に関する書籍やグッズがずら~と並んでいました。
お菓子切。
ペンダント。
無料展示室は勉強になる
ここでは日本刀の基礎知識や墨田区に関する情報が展示されています。
私は結構ここが勉強になりました。
刀の原料である、玉鋼(たまはがね)が展示されていました。
※玉鋼は砂鉄と木炭を火で焚き続けることで出来る。
初めて見ました。グッズ売り場で買うことも出来ます(1500円)
刀の作り方が展示されていました。昔の刀工達がこのようにして作ったのを想像すると感慨深いです。
関連記事:天下五剣とは?「三日月・童子切・大典太・鬼丸・数珠丸」比較してみた!
見るだけでかなりの熟練の技術が必要だなと感じました。
「焼入れ」といって、最後この中で冷やすと、「刃文」という、刀の模様が出来るのだそうです。「へえ」
焼入れって言葉にちょっと反応してしまいました。
関連記事:それ、「刀」由来の言葉・ことわざです!意味と実例付き!
幕末の政治家・勝海舟が生まれたのがこの近辺だったということから、紹介されていました。
関連記事:勝海舟とは?年表で解説!江戸城無血開城で150万人を守った男!
★勝海舟の父親「小吉」を描いたドラマ「小吉の女房」がBSNHKでやっています。(1月11日から毎週金曜日8時に8回連続)
公式サイト→https://www.nhk.or.jp/jidaigeki/kokichi/
見逃した場合はこちら→NHKオンデマンドで過去の大河ドラマや時代劇を観よう!メリット・デメリットのご紹介!
剣豪たちも近辺に多くいたようです。
関連記事:幕末最強剣士ランキングベスト12!日本一の剣豪は?
展示室は3Fへ
もちろんエレベーターもあります。
3F屋上庭園は都心のオアシス
階段を上がりきると、屋上庭園への出口があります。
ここは無料で利用出来ます。
都心のオアシスのような感じでした。
ポカポカ陽気の日には、読書など良いかもです。
3F展示室
さあ、ここから展示室(有料)へ行きます。
絵になる作りになっているなあと感じました。
基本、撮影は禁止
3Fの展示会内の撮影は基本禁止でした。
今回の展示会では、「江雪左文字」だけが撮影OKでした。
しかし、インターネット上載せられないとのこと。なかなか厳しいですね。
同じく東京都内で刀剣を展示している東京国立博物館はほとんど撮影がOKでしたので、この違いは?と感じました。
関連記事:天下五剣の名刀童子切安綱の展示を東京国立博物館で観た!3つの伝説とは?
写真が今回取れなかったので、展示会内の写真はこちらのサイトさんが参考になりました。
→http://blog.imalive7799.com/entry/Touken-Museum-201801
単眼鏡貸出
こんなサービスもあるんだなあと試してみました。(名前と住所と電話番号を記載する必要あり)
先着でしたが借りることが出来ました。
実際、結構細かく見ることが出来ました。専門家になった気分を味わえます笑
刀剣博物館「左文字展示会」見どころ
左文字展示
今回展示されていたのは、筑前左文字展でした。
左文字源慶という刀工が作った作品を中心に展示されています。
私はこの中でも「江雪左文字」という、北条家の軍師、板部岡江雪斎から徳川家康も所持していた国宝の刀が展示していると聞き見に来ました。
※2019年1月12日~2月11日まで(現在終了)
★左文字とは?
左文字源慶(さもんじげんけい)の名前から。
南北朝時代の筑前(福岡)の刀工(刀職人)。
鎌倉の刀工「正宗」に弟子入りしたこともあり、正宗十哲の一人にえらばれている。
作品に「江雪左文字」「太閤左文字」の国宝や、「義元左文字」などの重要文化財がある。
受付で渡されたこちらのパンフレットを見ながら、刀を鑑賞しました。
見どころ展示物一覧(ちょっとマニアック)
❏江雪左文字(こうせつさもんじ)・・「左」と銘(めい・製作者の名前)が刀に切られている、現存する唯一の太刀(刀の種類。刃を下向きに指し、長さは六〇センチ以上)。今回の目玉。国宝です。入口入って正面に展示。輝きが違いました!
❏弾正左文字(だんじょうさもんじ)・・徳川幕府二代将軍・徳川秀忠から、戦国武将・上杉景勝が授かったと言われる短刀。
❏太閤左文字(たいこうさもんじ)・・刀剣鑑定家・本阿弥光徳(ほんあみこうとく)が編纂した刀絵図に記載されている、太閤・豊臣秀吉が所持していいた短刀。国宝です。
❏折り紙(おりがみ)・・本阿弥家が認めた優れた刀剣に付される鑑定書。極めつけとも言われます。値段も記載されていて驚愕でした。
❏刀剣目利き書(とうけんめききしょ)・・「正銘尽」という刀のそれも秘伝の刀剣目利き書(鑑定書)。秘伝とか言われると舞い上がっちゃいます。
❏本阿弥光常折り紙付きの刀・・折り紙に「700貫」と値段が書いてありました。ということは現在の価格に直すと「3480万円」おおお!
関連記事:一銭・一文いくら?戦国時代の現在物価を表で調べてみた!
所要時間は?
じっくり何度も見たので、1時間30分は見ていました。
メモをとったり、説明を読みながらするとあっという間に過ぎてしまいます。
しかし、サラッと見るだけなら15分位でしょう。
観客は?
平日の昼間に行きました。
若い女性(刀剣乱舞の影響?)2割、年配の夫婦2割、外国人(日本刀は日本の文化!)3割、会社員の方(接待かな?)2割、その他1割って感じです。
混雑はしていませんでした。(20名位が鑑賞していました。)
撮影ができないからか、結構メモをとっていらっしゃる方が多く見えました。
休憩スペースは?
展示会内は、座るところが一箇所あるくらいで少ないので、基本は立つことをイメージされたほうが良いです。
もし疲れたら、屋上庭園か、カフェスペースへ。
まとめ
今回は、東京両国にある、刀剣博物館に行った時の感想・アクセス・見どころなどをお伝えしてきました。
両国駅から近く、庭園の側にあり、とっても環境良い場所にある博物館でした。
刀の魅力にハマりつつ私は、とっても有意義な時間を過ごすことが出来たと感じましたが、刀に興味が無い方には1000円の入館料は高く感じるかもしれません。
刀の説明の中に専門用語がビシバシ出てきていいて、パンフレットを片手に理解しようとしましたが、なかなか難しかったのも事実です。
トイレやロッカー、WIFI、休憩スペースなど館内の施設はキレイで最低限揃っていました。
無料スペースだけでも、お散歩がてら行ってみるのも良いかもしれませんね。
展示会はその都度変わっていくので、チェックが必要です。年間スケジュールを載せておきます。
展示会年間スケジュール
2019年
- 2月19日~3月31日・・第64回重要剣等新指定展
- 4月13日~6月30日・・日本刀の見方 パート1姿
- 7月6日~8月18日・・2019年度現代刀職展
- 8月24日~10月6日・・平成の名刀・名工展
- 10月12日~12月23日・・日本刀の見方 パート2地鉄
2020年
- 1月11日~2月16日・・第65回重要刀剣等新指定展
- 2月22日~5月17日・・日本刀の見方 パート3 刃文
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